海洋研究船淡青丸KT99−14次研究航海
1999年9月12日(日)〜9月21日(火):函館→新潟

9月12日(日):金沢→羽田→函館


9月13日(月):函館出港

 午後6時.津軽海峡の海流流量観測開始.


9月14日(火):津軽海峡

 津軽海峡を行ったり来たり.風景に飽きてくる.


 津軽半島そして渡島半島.その繰り返し・・・.

 弘前大学の大学院生による流量観測.


 夜は研究室内でワープロ作業など.

 

9月15日(水):北海道西方奥尻島沖へ移動

渡島半島を右に見ながら一路北へ.

 日が落ちるころになってようやく島が見えてくる.


9月16日(木):奥尻海盆

 深夜午前2時からオケアン採泥開始.水深約1500m.べたべたの泥だ.


 午前5時すぎに夜が明ける.G13は水深約700m.スコリア砂が多量に含まれる.

 G12は失敗.G11はスコリア質の粗粒砂.


 G10,そしてG9で多量の生物起源堆積物が採取される.海綿が目立つ.

 G8とG7では海綿やその骨針ばかり.

 水深約120mのG6も同じだ.


 さらに浅いG5もほぼ同じ堆積物だった.

 午前8時半.渡島半島が近づいてくる.

 船がかなり揺れる.


 この測線最後となるG4では礫質砂が回収される.渡島半島を背にふたたび奥尻海盆へ.

 午前中の2本の柱状採泥ののちに,午後1時からふたたびオケアン採泥を開始する.往路にはずしたG12で堆積物の回収に成功.スコリア質の砂だった.

 同じく失敗したG10では海綿ばかりが回収される.

 単調な作業が午後まで続いた.

 奥尻島をあとに日本海盆へ移動開始.


 水深がだんだん深くなる.

9月17日(金):日本海盆の富山深海長谷

 3本の柱状採泥に成功.


9月18日(土):大和堆

 水深約500mのG16で回収された玄武岩の礫.


 二度目のG16では玄武岩の中礫が回収される.


 水深777mのG18ではべたべたの泥が採集された.オケアン採泥器のフタの締まりが悪い.

 さらに深いG19とG21では表層までの回収に成功.

9月19日(日):大和堆

 南側斜面で最後の柱状採泥.


 最後に4mのパイプを使用した.採集に成功.

 日本海中央部でみる日没.

 グリーンフラッシュは見られなかった.


 日没後の甲板で一休み.

 そして記念写真.午後6時からふたたび表層採泥を開始する.大和海盆の水深約2000m地点からは赤色軟泥のような堆積物が回収される.

 水深が浅くなるにつれてオリーブ色の軟泥に変わる.


 水深約700mのG34.

 採泥器にいっぱいの堆積物から柱状試料をためしに採ってみる.

9月20日(月):佐渡島沖

 午前0時すぎにG33,そしてその30分後にG32.ともに成功.


 水深245mのG31.やや粗粒化してきた.

 G30では礫質の泥が回収される.

 だんだん粗粒化してくる.


 G29.そしてG27.ゴカイが表面をはい回っていた.

 水深90mのG26は石灰質の砂だった.ここで夜が明けた.

 太陽がゆっくりと顔を出す.村上沖測線最初のG50は水深35mと浅いわりには細粒の砂だった.


 やや水深が増すとすぐに細粒化する.

 水深75mでべたべたの泥となる.

 しかし水深125mのG46で再び粗粒化する.


 遠くに雨雲が見えた.

 G44,そしてG43.水深が増すにつれてふたたび細粒化.

 最後の地点となったG40は水深約600mとあってべたべたの泥だった.



9月21日(火):新潟→金沢

 午前10時に新潟港入港.そこでレンタトラックを借りて試料とともに金沢へ戻った.



  • Camera: Pentax Z-20
  • Lense: SMC Pentax-FA Zoom 28-80mm f.3.5-4.7
  • Film: Fuji Superia 100, Super 400 and Super 100
  • Scanner: Epson FS-1200WINS