トンレサップ湖調査TS21−1

2000年11月18日〜12月5日

(その12:11月30日)


11月30日(木):シェムリアプ

 午前6時半に起き出してまず朝食をとる.柱状採泥チームは研修所でコアの開封作業をすることになる.そして表層採泥チームは北端部の調査のため弁当持参でトンレサップ湖へ行く.彼らの乗ったワゴン車を見送ってから研修所へ向かった.

 午前8時に研修所へ到着しすぐに4番目の試料の開封にとりかかる.長老ふたりは監督業が身についてきた.細かい作業はカンボジアの若手ふたりが担当する.

 

 

 試料の押し出し作業.見た目には間抜けだが本人たちは真剣.

 

 

 アクリルパイプの先に張られた釣り糸で試料は左右ふたつに分割される.一方の試料は記載用となり,もう一方からはすぐにサンプリングが始まる.

 

 

 別のテーブルでは考古学関係の方たちが土器の復元作業を行っていた.

 

 

 研修所の裏手では地元のご婦人たちが発掘した土器をきれいに洗っている.

 

 

 午前11時半に午前中の作業を終了してアルンレストランでやや長目の昼食をとった.そして休みなしで午後の作業に入る.順調に作業が進むせいかみんなの表情も明るい.午後3時になると表層採泥チームも合流した.この日は試料あと1本を残すところで作業を終えた.

 

 

 ホテルへ戻って神谷さんに表層採泥の結果をたずねておく.大成功だったようだ.以外に早く作業が終わったため弁当の必要はなかったらしい.それから部屋に入って機材やサンプリング試料などを整理し,シャワーを浴びたあとで市場に行った.プノンペンで買ったハート形の風船を2個,いつも行く店の子供たちへのおみやげにもっていく.

 

 今日の夕食はホテル近くのニューバイヨンレストランへ行ってみた.まだ開店したてのせいか駐車場には観光客を送り届けたらしい大型バスが何台もとまっていた.そして午後9時に部屋に戻って整理済みの試料を段ボール箱に詰め込み,記載やノートを清書しなおしてからベッドに入った.午前0時になっていた.