トンレサップ21打合せ渡航(Tonlesap21A)

2000年6月18日〜6月25日(5:6月24〜25日)


6月24日(金):プノンペン→バンコク→機内

 午前6時すぎに起床し帰国準備を急いで整える.それから朝食前の散歩も兼ねて中央市場に土産を買いにでかけた.今年1月に水産学がご専門の箕田冠一さんと来て以来,市場で売られている魚の種類が気になるようになっていた.そこでまず市場の魚売り場を歩いてみることにした.午前7時前とはいえ売場にはたくさんの魚が並んでいる.


 トンレサップ川で獲れたらしいナマズやコイの仲間が売られている.カンボジアではすっかりおなじみの魚たちだ.まだ生きているものもいる.

 シハヌークビルやカンポットから運ばれてきたらしい海の魚やエビも氷漬けになって売られている.ちょっと前までは市場で見かけなかった種類の魚たちだ.道路事情がよくなって陸上交通が発達してきたせいだろうか,それとも高価な海の魚を買うことのできる購買層がプノンペンに現れてきたせいだろうか.これだけの量が売られているところをみると一部の裕福な人々だけが海の魚を買っていくわけではなさそうだ.

 市場でTシャツなどの土産を買ってホテルに戻り,遅めの朝食を済ませてホテルをあとにした.午前9時にポチェトン空港に到着.搭乗便のTG697便にチェックインしスーツケースを関西空港まであずける.ここでも左の窓際の席をとることができた.出発時刻までまだ時間があったため空港内のレストランでコーヒーをのみ,それからパスポート審査をとおって出発ロビーに入る.午前10時すぎに機内に案内され,TG697便はすぐにバンコクに向けて離陸していった.右手遠くにトンレサップ川がみえていた.

 この飛行機も思わぬ航路をとってくれた.これまではプノンペンから南下したあとカンボジアそしてタイの海岸沿いにバンコクへ向かっていたが,このときはトンレサップ川に沿って湖方向へ飛んでくれた.しばらくすると翼の下にトンレサップ湖の南端部がみえてきた.

 飛行機が西にさらに進むにつれてトンレサップ湖の全容がみえるようになってきた.まるい形の南部や細くくびれた中央部がみえる.

 ひょうたん型をした湖全体のかたちがおおまかにわかる.湖の南西側には複雑に蛇行しながら湖へ注ぐ河川群がある.

 正午ちょうどにバンコクのドン・ムアン国際空港に到着した.スーツケースは関西空港まであずけたままなので,身軽なままパスポート審査をとおってタイに入国する.空港バスでバンコク市内に入り,サイアムスクエアでちょっとした買い物を終えたところでチュラロンコン大学のタナワットが迎えにきてくれた.彼の研究室を訪れそれから彼の婚約者の事務所を訪問したあと,彼が経営するレストランでうまい夕食をごちそうになる.ふたりの学生ユーンとプーンも同席してくれる.

 タナワットにさんざんごちそうになりさらに空港まで送りとどけてもらった.ほろ酔い加減で帰国便のJL622便にチェックインしてパスポート審査場へ.出発ロビー内のタイ航空レストランのコーヒーで酔いをさまし午後11時半に機内へ入る.そして午前0時ちょうど(日本時間の午前2時)に飛行機は関西空港に向かって離陸していった.わりと空いている機内ですぐに眠りに落ちる.


6月25日(土):関西空港→金沢

 日本時間の午前5時半に機内放送で起こされる.離陸してまだ4時間もたっていない.半分眠ったまま機内サービスの朝食をとり,さらにうとうとしているうちに飛行機は関西空港に到着した.日本時間の午前7時ちょうど.バンコクからたったの5時間とは早いものだが夜行便としては眠る時間が少なくてちょっとつらい.関西空港から金沢に戻るまでの列車の中で細切れながらも仮眠をとる.そして正午ちょうどに列車はJR金沢駅に到着した.


  • Camera: Pentax MZ-3
  • Lense: SMC Pentax-FA Zoom 28-70mm f.4
  • Film: Fujicolour Reala Ace and Pro 400
  • Scanner: Epson FS-1200WINS