能登半島地質巡検(トンレサップ21金沢講演会・検討会)
2002年11月4日(月):金沢→千里浜→妙成寺→巌門→琴ヶ浜→七尾→金沢

 「トンレサップ21計画」金沢講演会および将来検討会で来日中のダラス・マイルデンホール博士夫妻を案内して能登半島へでかけた.あいにくの寒波のさなかとあって日中の最高気温は摂氏5度.それに加えて強風が吹きみぞれまで降ってくるという最悪の天候だった.途中で立ち寄った妙成寺や厳門ではあまりの寒さと雨とにカメラをとりだせずじまい.やせの断崖に到着したところで雨もようやく小降りとなった.しかしこの天候のおかげで寒々とした日本海らしい景観は楽しめた.


 露頭写真をついでに撮っておく.崖にあたる波が激しく砕け散っていた.

 続いて「関の鼻」へ立ち寄った.レストハウス裏手の斜面を降りて露頭が連続する海岸へいたる.ここは海底地辷り堆積物の露頭で有名だ.遠くに見えるやせの断崖には人影が小さく見えていた.

 激しい雨に加えて砕け散る波しぶきが頭から降り注ぐようになってきた.途中で雨宿りしながらレストハウスへ逃げ帰った.

 最後に琴ヶ浜を訪れた.鳴き砂で有名なところだが,ここでは玄武岩の見事な貫入岩を見ることができる.しかし激しく打ち寄せる波のためにこの崖の裏側に回ることができず,その岩脈は見せられずじまいだった.

 それでも玄武岩に発達する見事な柱状節理や堆積岩との接触部分などを見てもらった.

 琴ヶ浜から能登半島東岸の七尾へ回り,フィッシャーマンズワーフにちょっと立ち寄って金沢へ戻った.寒いながらも満足してもらえたようだ.一方,神谷さんの案内で白山にでかけたカンボジアの4名は,生まれて初めての空から落ちてくる雪に大喜びだったという.

  • Camera: Pentax MZ-3
  • Lens: SMC Pentax-F 35-135mm f.3.5-5.6
  • Film: Fujicolour Pro400
  • Scanner: Epson FS-1200WINS