メコン低地ボーリング・トンレサップEMSB第二回調査調整渡航(抜粋)
2004年3月3日〜13日

2004年3月5日(プノンペン)

 午前中にプノンペン北方の採土場見学.地表面から6mほど下に泥炭層がある.午後にはメコン河委員会訪問.


2004年3月6日(プノンペン)

 オフ.

2004年3月7日(プノンペン〜コンポンチャム)

 一部を日本が作ったといういい道がコンポンチャムまで続く.休日とあって途中込んではいたが約2時間半で到着.


 伝説で有名なプノム・プロス(男山)とプノム・スレイ(女山)に立ち寄る.

 そして日本が作った「キズナ橋」のかかるメコン河へ.川水は青く澄んでいた.

 コンポンチャムの中央市場.お昼過ぎのせいか魚の姿はほとんどない.あっても川魚のみ.そのかわりに野菜は豊富だった.

 復路にワット・ノコールに立ち寄る.12世紀の建造だという.新しい寺院と遺跡とが合体した姿は異様だ.

 プノンペンへ引き返す途中にあった一露頭.破砕?された流紋岩だった.

 夕刻の王宮前広場.休日のせいか人出が多い.メコン河の青く済んだ水とトンレサップ川の茶色く濁った水がとおくで並流するのが見えた.

2004年3月8日(プノンペン〜カンダル)

 カンダル州のタクマウでボーリング.


2004年3月9日(プノンペン〜カンダル)

 カンダル州のタクマウでボーリング.


2004年3月10日(プノンペン)

 午前中に文化省やプノンペン芸大などを訪れ,そののちにチャクトムクへ.メコン河やバサック河の水位は大きく低下している.水量も少ない..


 続いて王宮前広場へ.トンレサップ川の水位はほぼ最低といっていいだろう.午後は資源局地質部でコアの処理.

2004年3月11日(プノンペン→シェムリアプ)

 早朝便でシェムリアプへ.朝靄と雲とで地表はほとんど見えない.


 シェムリアプに到着するまでほとんど何も見えなかった.

 アプサラでの打合せ後にアンコール遺跡へ.ワットの環壕に赤潮は見られない.水位も低い.

 環壕で水質測定.水位はこれまでにないほどに低い.環壕の角には泥水がただよう.

 続いてアンコールワット北側聖池へ.水が驚くほどに少ない.水質を測るのに一苦労する.

 水の少なさはスラスランも同じだった.

 遺跡地帯の南東に新しくできた道路をとおって市内へ戻る.

2004年3月12日(シェムリアプ→バンコク)

 早朝のうちにトンレサップへ.プノム・クロムの北側に水はまったくない.


 乾季の湖畔に至る道路はずいぶんよくなっていた.市内から船着き場までの所要時間は30分強といったところ.

 しかし水位が低いため湖へでるのには一苦労.スクリューが泥を掻いている.

 11月に動植物班が調査したあたり.完全に陸化している.1月よりも下生えが濃くなったような気がする.

 水上ホテルはこの位置まで移動していた.11月調査で水文班が流速計を設置したあたりになる.もやのためプノム・クロムはかすんで見えない.

 水深わずか70センチのため船着き場に戻るのにも苦労する.

 民衆信仰の神様を祀る祠が立っているところ.1月にはこのあたりから観光船が発着していた.橋ががんじょうなものにかけ替えられている.

 道路の途中からみるプノン・クロム.手前の凹地では砂取り作業が行われている.反対側は一面のハス畑だ.

 プノンクロムからみたトンレサップ湖.水面はとおく見えない.

 プノンクロムから北側をみる.ところどころに水が残っている.

 1月と違って観光バスの姿がほとんどない.レストランにも空席が目立つ.午後には上智大学のCOE国際シンポジウムにちょっと顔をだしてから帰国の途へ.

  • Camera: Sony Handycam DCR-PC120
  • Lens: Carl Ziess Vario-Sonnar 4.2-42mm f.1.8*