角間キャンパス「角間の里」付近の露頭と貝化石層
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金沢大学創立50周年記念館「角間の里」近くの角間川に貝化石があるという情報をもらった.記念館スタッフの笠木さんの案内で畑の前の斜面を川へ降りる.
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8月の深い植生のため上から見おろす角間川はその流路がおぼろげにわかるだけ.斜面を降りてすぐの右岸にその露頭があった.1997年の金山や2007年の谷はこれを見落としていたようだ.
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ここに露出するのは暗灰色の細粒砂岩だった.典型的な大桑層中部の岩相だ.貝化石層2枚の挟在が確認される.上位の貝化石層は層厚約10センチ(写真左),下位の層は約5センチ(写真右).ほとんどが二枚貝であり,密集し破片になっているものが多い.西から西南西方向へ緩く傾斜している.
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この露頭の上流側では露頭の一部が崩落していた.崩落した部分にも貝化石がある.
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そのさらに上流側はセメントで覆われていた.
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一方,下流側では左岸に露出が連続している.貝化石はみあたらないが,植生をはがした部分には巣穴痕と思われる生痕化石の発達が確認される.植生のせいか露頭面の風化が著しい.
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角間キャンパス内で貝化石を観察できるところはいくつもあるが,この露頭ほどみやすく行きやすい場所はほかにないだろう.教育での利用はもちろんのこと,今後の多面的な活用を考えたい露頭だ.
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露頭と貝化石層の位置
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Lens:
SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.3.3-4.0
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