日本列島の誕生
1997年度前期期末試験問題

 受験の条件:以下の受講生(氏名略)は講義室内のA列あるいはB列に,それ以外の受講生(氏名略)は同C列にそれぞれ着席のうえ受験すること.

AならびにB列の受講生への問題:

 日本列島の誕生成績評価(単位認定)申請書・・・私,金沢大学○学部○学科,氏名○○○○ (学籍番号:○○-○○○○)は,平成9年度前期開講教養的科目「日本列島の誕生」の成績評価にあたり,下記の理由にもとづき「優,良,可,不可(ひとつを丸で囲むこと)」の単位の取得をここに申請します.

C列の受講生への問題

問1 (解答は解答用紙の表側を使用:50点)

  1. あるプレ−トと隣り合った別のプレ−トとの相対運動として典型的には3種類が考えられる.それぞれをわかりやすい図で示し,それぞれのプレ−トの運動方向を矢印で記入したうえで,それぞれどのようなものか略述せよ.(15点)
  2. 設問1にある3種類のプレ−ト間相対運動に対応して,プレ−ト境界も典型的には3種類に分類される.これら3つのプレ−ト境界について,それぞれどのようなものか略述し,それぞれのプレ−ト境界ではどのような地学現象が発生するか列記せよ.(15点)
  3. 設問2にある3種類のプレ−ト境界について,これらのプレ−ト境界は現在の地球上ではどこに存在するか? それぞれについて代表的な地域をあげ,その理由について略述せよ.(20点)

問2 (解答は解答用紙の裏側を使用:50点):中国地方から四国をへて南海トラフの南方にいたる陸上〜海底地形断面の概略(北緯35°〜30°)を,東経133度に沿って描き,図中に中央構造線の位置ならびに四万十帯の分布域を示せ.さらに,四万十帯の分布域以南(四万十帯の分布域を含む)では,地層や付加体などがどのように積み重なっているか?その詳細を同図中に描き,それらについて近年(1980年以降)どのような事実(岩石,地質構造,地質年代など)が明らかになり,その結果が日本列島の形成過程の解明においてどのように寄与したか詳述せよ.