英国諸島の地史
2005年度前期期末試験問題

問 題

 地球表層にかつて存在した,あるいは現在も存在する無機的・有機的な自然環境というものは,時間的にもまた空間的にも本来は連続するものである.この事実をふまえつつも,本講義では空間を「現在の英国諸島」という区域としてあえてまず切り取った.そして,空間と同じく本来は連続するものである時間についても,地史学の共通認識にのっとって「生物の盛衰」という視点から地質時代ごとに切り取り,時間軸に沿って過去から現在へ向かって講義をすすめてきた.しかし,時間が連続するものであることは疑いようのない事実である.

 では,このような時間の連続性をよく理解したうえで,英国諸島の無機的・有機的自然環境が時間の流れに沿ってどのように変化してきたかがよくわかるように別紙に示しなさい.解答にあたっては,文章で書いてもかまわないし,紙芝居のように絵を描いてもかまわない,またイラストと文章とで説明してもかまわない.文章のみで書く場合でも,いくつかの項目(事象)ごとに書いても,すべての項目(事象)をひとまとめにしてもかまわない.上記下線部が正しく表現されていさえすればよい.

 なお,別紙解答用紙は諸君が書きやすい側(A:表形式,B:箱形式)をひとつ選んで使うこと.また,本講義で取り扱わなかった時代(ジュラ紀以降)については空白のままでも減点対象とはしない.