海の地質学

2003年度前期:期末試験問題


 VTRで見たとおり海底探査ロボットr2D4が試験潜航に成功した.このロボットの所見は本紙裏面のとおりである.では,本講義をとおして学んできた海洋地質学の知識ならびにこのロボットの所見1をよく考えたうえで以下の2問に答えよ.問1については罫線のある解答用紙を,問2については罫線のない解答用紙をそれぞれ使用すること.なお,問1,2ともに,観測目的の深度に達する時間は無視できるものとする.

問1.この海底探査ロボットの用途は単なる海底の探査・調査にとらわれることなく無限に広いといえる.諸君ならばこのロボットをどのような目的に使用したいか.その具体的な使用例を示すとともに,その用途にはこのロボットの使用が不可欠である理由,あるいはこのロボットの使用によってこれまでの方法より目的の達成が飛躍的に効率化されるであろう理由を明確にしながら記述せよ.

問2.このロボットには,サイドスキャンソナー2,インターフェロメトリーソナー3,CTDO4,そしてTVカメラなどが搭載されている.マニュピレーター5の搭載も可能となるかもしれない.すなわちこのロボットは海底のようすや海水の成分などを広く精密に調べることができるだけでなく,将来的には海底からものを持ち帰ることができるようにもなるだろう.では,諸君ならばこのロボットを使って世界のどこの海底6を調べてみたいか.どのような観測機器(脚注参照)を使えばどのようなことがわかってくるだろうか.そして,ロボットはどのようなものを持ち帰ってくるだろうか.ロボットが撮影してくるであろう海底の写真や作成してくるであろう海底の地図を推定して描いたうえで,上記の各問(どこで,何を使って,どんなことをすれば,どんなものが手に入って,そして,こんなことがわかるだろう)について略述せよ.

 


参考資料