大学院自然科学研究科「堆積学概論」の記録

2006年度後期(2:12月9日)


2006年12月9日(土):能登半島西海岸見学

 朝から小雨がちの天気だったが,今学期のラストチャンスだろうし,前回の手取川見学が中止になったこともあって雨をおして能登半島西岸見学へ行くことにした.午前8時に角間のサークルKに集合.簡単な資料を配付し5台の車に分乗して能登へ向かった.市内を抜けて内灘ICで能登有料道路へ.そして今浜ICで千里浜海岸道路に入った.浜の中ほどで車を降り,雨が降っていたこともあって千里浜の砂や海岸地形についてごく手短に説明する.


 海岸にはエチゼンクラゲの遺骸が一面に散乱していた.

 一般道路を走って一時間足らずで厳門に到着した.雨が上がってくれた.すぐに海岸へ移動する.ここで日本海拡大時の火山活動などについて簡単に説明し,その後は自由行動にした.すると学生たちが一カ所に群がった.

 その中心にはスミを吐いて抵抗するタコがいた.岩陰に隠れるもあっさりと捕獲される.

 海水に放されてふたたび岩陰に隠れるタコ.その近くにはイソギンチャクがやたらといる.

 波はそこそこにあったがこの程度.

 岩壁の洞窟を抜けて反対側へ移動する.冬季のせいか遊覧船の姿はない.

 植生が枯れ果てて岩礁や岩壁が見事に露出していた.

 地層境界や岩壁を縦横に走る断層群がよく観察できる.

 ここにもエチゼンクラゲの遺骸があった.

 学生たちは断層などをきままに観察している.

 断層のひとつをうまく利用して作られた階段を上って海岸地帯を上から見下ろす.

 慰霊碑付近ではこのあたりで最上位となる含角礫白色凝灰岩が一部崩落していた.この岩相を間近に見るのは初めてだ.

 階段をさらに上って「ゼロの焦点記念碑」へ.

 ここで現地解散にした.また降り出した雨の中を角間キャンパスへ戻る.午後0時半にキャンパス到着.

  • Camera: Ricoh Caplio 500G wide
  • Lens: Ricoh Zoom Lens 508-17.4mm f.2.5-4.3