大学院自然科学研究科「堆積学概論」の記録

2007年度後期(1:10月3日)


2007年10月3日(水):能登半島西海岸見学

 朝から好天に恵まれた.先週の打合せどおり第一回目の野外見学に出発する.午前8時半に角間のサークルKに集合.資料を配付し車に分乗して能登へ向かう.山側環状道路を北へひた走り白尾ICで能登有料道路へ.そして今浜ICで有料道路を下りて千里浜海岸道路に入る.ここで車を止めて千里浜の砂や海岸地形について説明する.


 天気もいいし日本海には波もほとんどない.海面遠くの茶色い帯はサンドバーだろうか.

 海岸の砂はほどよい湿り気のためかいつも以上に緻密に見える.

 学生たちはそれぞれに観察を始める.

 正井が波打ち際に掘った穴に多量の微小生物がわき出してきた.コペポーダのようだ.

 30分ほどの実習ののちに千里浜海岸道路を北へ走る.浜の北端で一般道路へ移動し,海岸沿いにさらに北へ向かう.

 午前11時に巌門到着.レストハウスの駐車場に車を止めて海岸へ下りる.

 能登半島地震の影響を懸念していたがみたところ変化はないようだ.

 ここで日本海の成因や巌門で見られる凝灰角礫岩,そして断層系について説明する.

 巌門の洞窟を抜けて反対側の海岸へ移動.波がまったくといっていいほどない.じつに穏やかだ.

 何人かの学生が遊覧船に乗って海へ出て行った.残った学生たちは思い思いに露頭の観察などを始める.

 いつものことながら巌門の露頭は見事だ.凝灰角礫岩にいくつもの正断層が発達する.

 足下の露頭にも断層が延々と続く.

 遊覧船に乗った学生たちが戻ってきた.露頭を切って作られた階段を上って崖の上へ移動する.

 見下ろすと学生たちがジャンプ大会をやっていた.残念ながら誰も落ちない.

 好天のせいか露頭上部の白色凝灰岩がいつも以上に白く見える.

 崖の上からは穏やかな日本海や海岸の露頭を縦横に走る断層系がよく見える.

 橋を渡り小径をとおってレストハウスの駐車場へ.ここで次回の予定とレポートの提出について説明したのちに解散.

 西山ICで能登有料道路に入り,白尾ICで下りたあとは山側環状道路をひたすら南下して角間キャンパスへ.午後1時40分に到着.

 

今日の走向ルート


千里浜での観察地点


巌門での観察ルート


  • Camera: Pentax K10D
  • Lens: SMC Pentax-Zoom DA 18-55mm f.3.5-5.6
  • GPS: Sony GPS CS-1