自然科学研究科社会基盤工学専攻「地盤・地震工学演習」(1)
2008年度前期(7月11日:金沢市大桑町の犀川河床)

 第一回目の演習は「おんま貝殻橋」あたりの犀川河床で実施した.3年生の「地質学概論」で天候に恵まれなかった学年なので,そのときに予定していたテーマ「不整合」を今日の演習にする.しかし,工学部電子掲示板の不具合のためか現地に集まっていたのは半分ほど・・・.持参した資料を配付し,更新統大桑層と中新統犀川層の岩相をみせ,それからさっそく実習に取りかかってもらった.犀川の水位は懸念していたほど高くはない.学生たちは河原に散らばってそれぞれに観察を始める.


 これが中新統犀川層の典型的な岩相だ.灰白色の凝灰質砂岩からなる.貝化石や軽石,木片化石が散在する.大きな木片化石には生痕化石がよく観察される.

 学生たちは瀬となっている不整合のあたりになんとなく集まっていく.

 そして不整合付近のスケッチと岩相記載を始める.

 角間キャンパスでの共通科目「地学実験」が気になったので,下流側で化石採集をやっている1年生たちを車に拾い上げ,午後2時すぎに現場を離れてキャンパスに戻った.


  • Camera: Pentax Optio S4
  • Lense: SMC Pentax Zoom 5.8-17.4mm f.2.6-4.8