大学院自然科学研究科「堆積環境学」の記録(1)
2008年度後期(10月8日:能登半島西海岸 千里浜〜巌門)

 第一回目の実習として能登半島西岸へでかけた.午前8時半に大学近くのサークルKで学生たちとおちあい,車に分乗して山側環状道路,そして能登有料道路をとおって千里浜へ到着.学生たちの車も次々とやってくる.


 朝っぱらからいい天気だ.海上にはうねりもない.

 気のせいだろうが昨年よりも砂浜が広くなったような気がする.前浜の表面には砂紋が刻まれている.

 ここで約20分間の自由観察.

 そしてふたたび車に分乗して巌門へ移動した.

千里浜での観察地点


 「猫の目」交差点を通過.喫茶店「キャッツアイ」が後方にある.
 

 1時間ほどで巌門に到着した.レストハウスの駐車場に車をとめて全員で海岸に下りる.ちょっとした説明のあとは約1時間の自由観察時間.

 いい光の下で角礫凝灰岩がきれいに観察される.

 幅50cmほどの破砕帯をともなう断層がある.

 洞窟をぬけて反対側へ移動する.

 日本海は波もなくとてもおだやか.広々としたサーフビーチが一望のもとに見わたせる.

 学生たちは写真を撮ったり露頭に近づいたり・・・でも触らない.

 足元の全面露頭には複雑な断層系が観察される.

 海岸の崖にももちろんいい露頭が連続する.

 安山岩質の凝灰角礫岩が主体だ.

 露頭には正断層系が複雑に発達する.

 落差が10cm程度の小断層群.

 角礫がほとんど含まれない部分や,直径が2mを超える巨礫も散見される.

 正断層は数m間隔で規則的に発達するようだ.

 見上げたところには黄白色の凝灰岩層があった.

 階段をのぼってサーフビーチの全面露頭を見おろす.断層系の発達がよく観察される.

 さらに北の海蝕崖をながめながら上へ戻る.

 「幸せのがんもん橋」をわたって駐車場へ.

 正午前に駐車場で解散.まっすぐ金沢へひきかえした.

巌門での観察ルート


今日の走行ルート


  • Camera: Pentax K20D and Pentax Optio WPi
  • Lense: SMC Pentax-DA 16-45mm f.4 ED-AL and SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.2.6-4.8
  • GPS: Sony GPS-CS1K