大学院自然科学研究科「堆積環境学」の記録(2)
2008年度後期(10月15日:手取川流域)

 第2回目の実習は手取川流域の地形と地質の見学.前回と同じく午前8時半に大学近くのサークルKで学生たちとおちあい,車に分乗して山側環状道路,そして加賀産業道路をとおって川北大橋近くの手取川の土手でまず停まった.


 河口が近いにもかかわらず礫だらけの河床堆積物や,自然に思えて不自然な河床の植生などについて説明する.

 川北大橋近くで霞堤を見学し,ふたたび車に分乗して次の地点へ移動した.

 

川北大橋付近での見学地点


  2番目の見学地点は手取峡谷の綿が滝.駐車場に車を停めて綿が滝へ移動する.
 
 崖の一部が大きく崩落していた.

 濡れて滑りやすいセメントの階段を下へ下へと向かう.

 綿が滝に到着.峡谷の奥へは崖の崩落のため行くことができない.

 第三紀の安山岩や凝灰岩についてここで説明する.

 碧い水と灰色の安山岩のとりあわせが美しい.

 学生たちもこの景観を楽しんでいたようだ.

 滝壺を見おろしながらふたたび急な階段を駐車場へ上った.

 3番目の見学地は手取川ダムとダム湖.白亜系手取層群の礫岩についてここで説明する.

 最後の見学地は牛首川にころがる「百万貫の岩」.河原には平成18年の土石流で破壊されたH型鋼が土石流の破壊力を示すモニュメントとして置いてあった.

 全員で百万貫の岩へ向かう.

 近くでみるとじつに巨大だ.推定重量は百万貫を超えるという.

 岩の表面には円礫がならぶ層理面が明瞭に観察される.

 暖かい秋の陽射しの中を車へひきかえした.

 途中で昼食をとって午後2時半に大学に到着.

百万貫岩での観察ルート


今日の走行ルート


  • Camera: Pentax K20D
  • Lense: SMC Pentax-DA 16-45mm f.4 ED-AL
  • GPS: Sony GPS-CS1K