環境デザイン学類専門科目「地質学概論」の記録(3)
2010年度後期(11月2日:金沢大学角間キャンパス北地区の石材)

 朝方はいい天気だったが野外実習の準備を終えて総合教育棟を出るときになって雨が降ってきた.


 中地区をとおる.雨は強くなる一方だった.どうしようかと迷いながら講義室がある南地区へ.

 講義室で実習内容の説明を始めたところで雨があがってくれた.説明を終えて学生たちと外へでたときには日も差し始めていた.ついている.

 紅葉がうつくしい中地区をとおって北地区へ.地面はまだしっかりとぬれている.

 今日の実習内容は「北地区でさまざまな岩石を探し出す」というもの.学生たちは岩石をもとめて思い思いの場所へ向かっていった.

 学生たちの大半がまず向かったのは総合教育講義棟前の枯山水だった.ここにはさまざまな岩石が使ってある.

 中央に置いてあるのは砂質礫岩.

 その近くには優黒色の玄武岩もある.表面は茶色く風化しているが破断面はきれいだ.

 粗粒の片麻岩も置いてある.学生たちは指定された岩石をみつけるとすぐにスケッチを取り始めた.

 中央の礫岩を別の角度から.場所によって礫の含有量が卓越する.

 学生たちは枯山水の上流側へ次々と移動していった.

 ここにあるのは砂岩や安山岩がほとんどだが結晶質石灰岩もみつけることができる.

 学生たちは岩石を探しながら先へ先へと移動していく.未記載の岩石が足下にあっても気づかないようだ.

 それにしても朝方の雨がうそのように晴れ上がってくれた.秋らしくてさわやかないい天気だ.

 最後のポイントは旧教育学部前に置いてある斑糲岩.

 実習を終えた学生たちがレポートを提出して南地区へ引き上げていく.

 彼らとともに大学会館前の広場へ移動.

 最後の学生がレポートを出すころ,空はふたたび暗雲でおおわれはじめた.

 そして雨がぽつりぽつり.

2010年度後期(11月9日:空中写真のリニアメント観察)

 

 朝からの降雨のため野外実習から室内実習に変更.角間キャンパス周辺の空中写真にもとづくリニアメントの読み取り実習を行った.


 

  • Camera: Pentax Optio WPi
  • Lense: SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.3.3-4.0