環境デザイン学類専門科目「地質学概論」の記録(4)
2010年度後期(11月16日:金沢大学田上付近の卯辰山層)

 昨日までの雨がうそのような好天になった.県道沿いの紅葉をながめながら南地区へ歩く.


 気温はやや肌寒いが風もない.絶好のフィ−ルド日和だ.

 中地区の紅葉はほぼ散っていた.そのまま歩いて南地区へ.

 講義室での説明のあと,全員で外へでて自然科学研究科前の構内道路を南へ歩いた.

 トンネルをくぐり.

 ぬけてしばらく歩いたところに目的の露頭がある.

 朝日に向かっての逆光なので露頭面はやや見にくいが,ここで地層の説明をまず行う.その後は学生たちそれぞれに自由観察.

 まず露頭の正面の道路から全体の観察を行う.ここでは地層が重なっていることに気をつけてもらう.

 ひきつづいて露頭に近づいての岩相の観察.泥岩と砂岩の違いに留意してもらう.

 昨夜までの雨のせいで露頭面はすべりやすくなっていた.転倒者続出ながらも学生たちは露頭をよじのぼっていく.

 これが卯辰山層の黄白色泥岩.粘土とよべるほどに粒子が細かく水を含むとやわらかい粘土状になる.

 生痕化石が発達する層準や植物化石がみつかる層準もある.場所によっては紫灰色となる.

 卯辰山層の黄褐色細粒砂岩.砂粒子の淘汰は良好.砂岩が観察される層準はかぎられる.

 学生たちは露頭のスケッチをとり,岩相についてわかるかぎりの記載を行う.

 午前10時に露頭を離れて自然科学研究科へ戻った.


  • Camera: Pentax Optio W90
  • Lense: SMC Pentax Zoom 5-25mm f.3.5-5.5