環境デザイン学類専門科目「地質学概論」の記録(5)
2010年度後期(11月30日:金沢大学角間キャンパス環境保全センター裏手の卯辰山層)

 気温は低かったがこの時期にしては珍しいほどの快晴だった.連絡橋の上を今日はとおって中地区へ.紅葉はすっかり落ちていた.


 中地区をとおりすぎて南地区へ.雲ひとつない青空が広がる.

 講義室で今日の実習内容についておおまかに説明し,その後,環境保全センター裏手の林道へ学生たちと移動した.

 熊に注意の看板が林道の入り口にかけてある.それをよけて林道の中へ.明日から12月とあって植生はほとんど枯れていた.日がささない林道の中はとても寒い.

 林道には濡れ落ち葉が厚く積もっていてすべりやすい.林道の左右に露頭があるのに学生たちはそれに気づかない.

 林道の終点まで学生たちを案内しここで解散.あとは自由観察時間とした.

 学生たちはぞろぞろと林道を引き返しながら砂岩や泥岩などをそれぞれに探し始めた.土壌と地層の区別が彼らにはむずかしいようだ.

 尾根へのぼっていく学生の一団がいる.すぐそばにある砂岩の露頭にやはり気づいていないようだ.

 声をかけたらようやく気づいてくれた.しかし,その露頭まで行くだけの度胸がない.

 道路沿いの露頭で砂岩の観察.なんの構造もみとめられない黄褐色の細粒砂岩.典型的な卯辰山層の岩相だ.

 礫岩をさがして尾根へのぼっていく別の一団をみつけた.のぼりはいいが,下りはすべりやすくておっかなびっくり.

 環境保全センター前で集合してレポートを受け取り今日の実習が終わった.

 中地区をとおって北地区へ戻った.


本日の実習ルート


  • Camera: Pentax Optio W90
  • Lense: SMC Pentax Zoom 5-25mm f.3.5-5.5