環境デザイン学類専門科目「地質学概論」の記録(2)
2011年度後期(10月18日:田上付近の構内道路沿い)
朝からいい天気にめぐまれた.南のほうには黒い雲があったがこれくらいならば野外実習には問題ない.午前8時半に総合教育棟からキャンパス南地区へ歩く.
アカンサス橋から見おろすキャンパスの木々は先週よりもさらに色づいていた.橋のたもとで国際学類の学生ふたりと合流しそのまましぜんかがくけんきゅうかへ向かった.
自然科学研究科棟の講義室にて今日の実習内容と目的とをてみじかに説明し,それから学生たちと外へでて構内道路を南の田上方面へと歩いた.GPS受信機Oregon550に内蔵されているカメラをテスとしながら歩く.シャッターの反応が特殊なせいかミスショットが多い.
構内道路のトンネルを抜けてさらに南へ.途中の湿原にはカモシカの親子がいた.
今日の実習地となる露頭に到着.ここには卯辰山層の泥岩と砂岩が露出する.学生たちはまず指示どおりに全体のスケッチをとりはじめた.
70名が一列にならぶと壮観だ.道路を走る車のドライバーがかなり気にしながらとおりすぎていく.
露頭のスケッチをとり終えた学生たちが露頭へと移動しはじめた.
手持ちのカナヅチで露頭をたたいたり,よじ登ったりしながら観察を開始した.
泥岩はこの露頭のほぼ全体に露出する.典型的な卯辰山層の泥岩だ.新鮮な部分は灰色で全体にやや軟弱.
砂岩は黄褐色の極細粒砂岩.露頭の右上のほうに薄いレンズ状に挟在する.これを学生たちはなかなか見つけられなかった.
泥岩には節理が多数発達する.
泥岩と砂岩のスケッチをとり終えた学生たちはレポートを提出し自然科学研究科棟へ引き返していった.露頭に学生の姿がだんだん少なくなってくる.
全員のレポートを回収し,自然科学研究科棟の保健管理センターでエックス線作業従事者の健診を受けてから北地区へ引き返した.
秋の青空のもとでみるキャンパスはなかなか美しい.このカメラになれたつもりがミスショットはまだ続く.
すっかり黄色くなった木々を見おろしながら北地区へ.
今日の実習も無事に終了.
今日の実習地
Camera and GPS: Garmin Oregon 550