環境デザイン学類専門科目「地質学概論」の記録(5)
2011年度後期(11月8日:ポンプ小屋裏の沢)

 昨日までの雨がまだのこる曇り空だったが,とおくに晴れ間もみえていた.天気の回復を願って南地区の自然科学研究科棟へ向かった.


 アカンサス橋からみおろす県道沿いの紅葉は半分くらいが散っていた.

 中地区の紅葉もかなり散ってしまっている.

 ベンチの周囲には落ち葉が厚く積もっていた.ふたつめの連絡橋をとおって南地区へ.

 講義室にて今日の実習内容や注意点について学生たちに説明し,それから全員でポンプ小屋裏の沢へ向かった.コンビニエンスストアのところで県道をわたり,それから沢の中へ足をふみいれる.

 昨日までの雨のため沢の中はぬかるんでいたが,露頭は雨に洗われてきれいにみえていた.

 学生たちはさわぎながらも後についてくる.草をかきわけ小さな流れを飛び越えて沢を奥にすすむ.この沢に露出する大桑層について,また,大桑層中に観察される貝化石や生痕化石についてここで説明しておく.

 学生たちとともにさらに奥へと沢を歩く.

 2mほどの段差を越えてさらに奥へ.場所によっては地面のぬかるみが深い.

 うまいぐあいに日がさしてきた.沢の中が明るくなる.

 進行方向左手の小さな沢をよじのぼった.学生たちはちゃんとついてくる.最後尾の学生たちが下の方に小さくみえるようになる.

 この沢を8割ほどつめたところで自由観察時間にした.

 みやすい露頭や化石をさがしに学生たちが沢をおりていく.

 小さな沢いっぱいにあふれる学生たちの姿はなんとも奇妙なながめだ.ときおり滑り落ちる学生がいたりする.

 大桑層のいい露頭には何人かがとりついてスケッチをとっていた.黄褐色の細粒砂岩がここに露出する.

 貝の印象化石がみつかっていた.

 観察を終えた学生たちが沢をひきかえしてくる.登るときにも苦労した段差が最大の難所だったようだ.

 全員が無事にひきかえしてきたところで現地解散.そのまま北地区の研究室に戻った.

 その後は図書館の喫茶で学生たちとひといき.ジーパンの裾がみんな泥だらけだった・・・.


今日の実習地


  • Camera: Pentax Optio W60
  • Lense: SMC Pentax Zoom 2.5-25mm f.3.5-5.5