環境デザイン学類専門科目「地質学概論」の記録(5)
2012年度後期(11月20日:金沢大学ポンプ施設付近の沢)
いまにも降り出しそうな空模様だったが,曇りのち晴れという天気予報を信じて自然研へ向かった.
県道沿いの紅葉もほぼ落ちてしまいなんだかもの悲しい雰囲気になっている.
中地区の紅葉もほとんど落ちていた.
総合メディアセンターのよこを抜けて自然科学研究科棟へ.
沢での実習内容や留意点について講義室で簡単に説明し,それから学生たちとともに外に出た.バス通りをサークルKの方向へ歩く.遠くの空に青空がのぞきはじめた.
県道をわたってさらにくだったところに沢の入口がある.金沢大学のポンプ施設があるところだ.ここで全員集合するのをいったん待つ.
沢の中を歩くときに注意すべきことを伝えてから沢の中に入った.
11月も下旬とあって植生はほとんどなかった.ここ数日の雨で地面はぬかるんでいたが歩きやすい.
沢沿いの踏み分け道を奥へと歩く.
学生たちは不安な足取りながらもあとにくっついてくる.右手に連続するのは下部更新統大桑層の細粒砂岩だ.生痕化石が全面に発達する.
いい露頭が続くところで足をとめて地層と生痕化石について説明した.
沢のさらに奥へと移動した.ここにはちょっとした段差がある.
学生たちはおおさわぎしながらもこの段差をよじのぼってきた.
沢がやや広くなったあたりの左手にやはり砂岩の露頭がある.ここでは巻貝や二枚貝の印象化石を簡単に見つけることができる.
ここで学生たちは砂岩や化石の観察を開始.
観察を終えたら沢の入口へひきかえす.よじのぼった段差を降りるのにまずひと苦労.
おおぜいで歩いたため沢沿いの踏み分け道もすっかりぬかるんでしまっていた.
沢の入口付近でレポートを回収して今日の実習終了.学生たちは自然科学研究科棟へ戻っていった.
県道沿いをぶらぶらと歩きながら総合教育棟へ.
駐車場から階段をあがって総合教育1号館に到着.
今日の観察地
Camera: Pentax Optio W60
Lense: SMC Pentax Zoom 2.5-25mm f.3.5-5.5