環境デザイン学類専門科目「地質学概論」の記録(8)

2015年度後期(1月5日:角間キャンパスの里山)


 1月だというのにキャンパスにはまったく雪がない.今日から室内で授業をするつもりだったが,午前中の降雨はないとの予報だったので,野外実習に予定を変更することにした.どんよりとした鉛色の空の下を南地区へと歩く.


 中地区はさむざむとした風情だった.

 連絡橋をとおって南地区へ.

 203講義室で今日の実習の概要を説明し,それから学生たちとともにキャンパスの西にある里山ゾーンへ歩いた.

 里山ゾーンへの入口のひとつ「ハナンジャコ口」.名前の由来はよくわからない.

 ゾーンの中の小径を歩く.しばらくすると谷底の水田が見えてきた.

 谷の中をさらに奥へと歩く.あとからついてくる学生たちの姿が遠くにみえる.

 学生たちの到着をまってさらに奥へ歩く.

 水田ゾーンが終わったあたりで脚をとめた.

 ここで学生たちに実習にとりかかってもらった.里山ゾーンの中で里山について考え,生物多様性の意味について考えるという課題だ.

 卯辰山層の細粒砂岩でできた小径の崖には巣穴がたくさんあいていた.

 学生たちは里山の風景のスケッチをまずとりはじめた.

 雪がないせいかまるで晩秋のような風情がただよう.

 そんな里山の風景の中で学生たちは生物をさがしはじめた.

 積雪こそないものの,この季節とあって生物の姿はほとんどみかけない.

 地面を掘ったり崖の植生をはがしたりしながら生き物をさがす学生たち.

 はがした植生の裏側から何かを見つけだしたようだった.

 白くて脚がたくさんある生物だった.長さは1センチほどだろう.

 実習の途中で雨が落ちてきた.作業を終えた学生たちは急ぎ足で小径をひきかえし始めた.

 畠に残されたビニールが雨にうたれて黒く光る.

 小径の崖に露出する卯辰山層の含礫砂岩.

 冷たい小雨の中を急いでひきかえす.

 ハナンジャコ口で学生たちとわかれて県道を北地区へ歩いた.

 雨こそ小降りになったものの空はどんよりと曇ったまま.

 北地区へのぼる階段にようやく到着.

 

  • Camera: Pentax WG-3 GPS and Pentax K-3II
  • Lense: SMC Pentax Zoom 4.5-18mm f.2.0-4.9 and SMC Pentax-DA 18-55mm f.3.5-5.6 AL WR