環境デザイン学類専門科目「地質学概論」の記録
2017年度後期(11月28日:角間キャンパスポンプ小屋裏の沢)

 北陸の初冬とは思えないほどにあたたかい日だった.今学期4回目の野外実習として予定していた大桑層の砂岩と化石の見学に行くことにした.


 事務局棟周囲の竹林がすっかり刈り払われていた.

 枝打ちされた樹木がならぶ中地区を歩く.

 連絡橋をわたって南地区の自然科学研究科棟へ.

 今日の実習内容について,とくに見てもらいたいものについて教室で説明し,それから全員で実習予定地へ歩いた.

 バス通りをずっと歩きくだり,コンビニエンスストアから県道をさらにくだっていく.

 ポンプ小屋裏の沢に学生たちとはいった.学生たちにとっては想定外の悪路だったようだ.それでも全員が元気についてきてくれた.

 渓流にそって大桑層の砂岩が露出することを学生たちに伝える.

 しかし,学生たちにとっては歩くのでせいいっぱいだったようだ.露頭をみるゆとりはなさそうだった.

 日曜日の豪雨のため足下はぬかるんでいた.その雨に洗い出されたのか砂岩の表面には生痕化石がはっきりと浮き出ていた.

 ちょっとした崖にはあらかじめハンマーで足場を切ってあった.そこを学生たちがのぼってくる.

 このあたりに露出する大桑層の細粒砂岩は風華のため赤茶色になっている.その中に巻貝や二枚貝などの化石が散見される.

 今年度の学生たちはどこまでもついてきそうな気配だったので,途中から急な沢をのぼってみた.

 この沢をつめたところには大桑層上部の黄褐色細粒砂岩が分布する.学生たちの約半数がここまでたどりついていたが,残りの学生がやってくるには時間が足りなかった.

 時間切れのためここで引き返すことにした.ちょっとした難所になっている崖には学生の補助者がついてくれた.

 ポンプ小屋のあたりでレポートを回収し実習終了.いい天気のもとで県道を北地区へ引き返した.

 10分ほど歩いたところで北地区に到着.

 ドローンをつかって前日のうちに撮影しておいた画像で今日のおさらいを作成.

 

  • Camera: Pentax WG-1 GPS and DJI Spark
  • Lense: SMC Pentax Zoom 5-25mm f.3.5-5.5