地球社会基盤学類専門科目「地質学概論」の記録
2020年度後期(10月27日:卯辰山層の細粒砂岩)

  今日から実際の地層の観察にはいる.朝から理想的ないい天気だった.総合教育棟A1教室での説明後,学生たちをつれて南地区の環境保全センター裏の小径へ移動した.


 小径の入り口にはクマ出没注意の標識が置いてあった.「通抜禁止」ともあったが通学する学生たちがひっきりなしにここをとおるので,学生たちとともに小径へ入った.斜面のセイタカアワダチソウが満開だった.

 すっかり吹き付けられた切り通しをとおって小径を田上方面へと歩く.

 いい天気だったが森の中は肌寒かった.里山ゾーンの田上口あたりにもクマ出没注意の看板があった.

 田上の住宅地がみえるところで自由観察時間にした.学生たちには砂岩を自分でみつけて記載するよう指示してあった.

 歩いてきたばかりの小径をひきかえすが学生たち.地層っぽいものを見つけはするものの,土壌と地層との区別がつけられないようすだ.

 ちょっとした沢の奥に砂岩の露頭があった.その近くの崖にはネットが張ってあったものの砂岩らしいものが露出していた.

 活きのいい学生は崖のところまで登ってくる.そうでもない学生たちは小径で群れる.

 小径をさらに引き返したところにも砂岩が露出していた.風化のためかなりもろいものだった.

 記載のレポートを提出した学生たちが小径を引き返していく.

 レポートをすべて回収して彼らのあとにつづいた.小径からでると生き返るようなあたたかさだった.

 表層すべりを起こしていた駐車場近くの崖がきれいに修復されていた.


  • Camera: Pentax Optio W60
  • Lense: SMC Pentax Zoom 5-25mm f3.5-5.5