地球社会基盤学類専門科目「地質学概論」の記録
2020年度後期(11月17日:大桑層の細粒泥岩)

 11月なかばとも思えない好天に朝からめぐまれた.相互教育棟のA1教室での説明後に学生たちと野外へでた.県道にそっていわゆる角間坂をくだった.


 今日の実習地となる沢はコンビニエンスストアから坂をさらにややったくだところにある.沢の入り口で学生たちをいったん集めて注意点をあらためて説明し,それから沢にはいった.

 あたたかい朝だったが沢の中はそこそこに冷え込んでいた.植生はほどよく枯れていて地層の観察には最適の条件だった.

 沢をしばらく歩くと右手に大きな露頭がみえてきた.ふりかえると学生たちがクマザサの藪のなかをやってくるのがみえた.

 沢の奥までいったところで地層の観察をはじめてもらった.ここに露出するのは下部更新統大桑層の青灰色細粒砂岩.

 まれに貝化石がみつかるところだ.巣穴などの生痕化石は露頭一面に発達している.

 活きのいい学生は沢を飛び越えて露頭にとりつく.そうでもない学生たちは手前から観察している.

 この露頭では大桑層に発達する断層系も観察してもらった.

 実習を終えて沢の入り口にひきかえす.ここでレポートを受けとって今日の実習が終わった.

 学生たちを帰したあとで,ドローンをあげて今日のおさらい用の写真を撮っておいた.

 50メートルほどの上空からみた今日の実習地.

 カメラをさげると沢の入り口あたりもみえてくる.赤い屋根の建物は角間団地のポンプ室.

 反対側には角間新町から若竹にかけての住宅地が広がる.

 ドローンを回収して県道を引き返した.右手に角間の里がみえてくる.

 街路樹の根によるものだろう.マンホールのふたのあたりがおおきく変形していた.

 角間中央の交差点から北地区へのぼる階段も変形している.


  • Camera: Pentax Optio WG-2 and DJI Mavic Mini
  • Lense: SMC Pentax Zoom 5-25mm f3.5-5.5