大学院国際学専攻専門科目「地球環境論特論」の記録(1)
2021年度第1クォーター(4月16日:巌門と千里浜海岸の海浜浸食)

 今年度最初のこの科目の授業.人社の公用車を借用して能登半島西岸の巌門と千里浜での海岸浸食の現場での実習にした.午前9時に学生を乗せて角間キャンパスを出発.山側環状道路,津幡バイパス,のと里山海道を経由してまず巌門に向かった.


 1時間半ほどで巌門に到着.車を置く予定だった能登金剛センターの駐車場はコロナ禍のためか閉鎖されていた.別の駐車場に車をとめて巌門の洞窟へまず向かった.

 階段を降りたあたりの海岸は漂着ゴミだらけだった.ハングル文字が書かれたものがおおい.

 火山岩と岩石海岸での海岸浸食機構についてここで説明する.

 水中自破砕熔岩についても説明しておく.文系の学生にはやや専門的すぎたかもしれない.

 思いもしないほどにおだやかな海況だった.いつもならば波がうちよせる洞窟の中はしずかそのものだった.

 洞窟を抜けて反対側へ移動した.

 能登金剛センターがしまっているせいか海岸に閑居客の姿はない.

 海岸を歩きながら目についたものを説明する.

 断層の成因や海岸浸食が断層に沿って進行しやすいことも説明しておく.

 崖に刻み込まれた階段をのぼって崖のうえへ移動した.

 その途中に海難の碑がある.その直上には礫をややともなう凝灰岩の厚層がある.

 崖のうえからは能登西岸らしい切り立った崖の連続が眺望できる.

 しあわあせのがんもん橋をわたって駐車場へ.

 巌門から30分ほどで千里浜に到着した.海岸浸食が進んだため千里浜なぎさドライブウェイはしばらく閉鎖されていたが,それがちょうど開放されたばかりだった.砂浜での海岸浸食について,海岸への砂の供給についてここで説明しておいた.

 ドローンをあげて海岸に沿って海底にならぶ砂州の列をみてもらう.

 砂や貝殻を採集してたのしむ学生.

 とてもおだやかな日本海だった.

 午後2時半に角間キャンパスに帰着した.附属植物園で公用車の片付けや内部の消毒をおこなってから人社へ公用車の返却に向かった.

 

  • Camera: Pentax K-7, Pentax WG-3, Asus Zenfone 4 and DJI Spark
  • Lens: SMC Pentax-DA 18-55mm f.3.5-5.6 ED-AL