大学院国際学専攻専門科目「地球環境論特論」の記録(2)
2021年度第1クォーター(4月23日:手取川流域の治水とジオパーク)
2回目のこの授業は手取川流域での治水工事とジオパークの見学にした.午前9時に学生を国際交流会館で公用車に乗せて出発.山側環状道路を軟化した.
最初に立ち寄ったのは手取川下流にかかる川北大橋付近の霞堤.堤防からみおろす田畑が春の陽光のもとでかがやいていた.
霞堤を現場でみながら当時の治水工事の概要について説明した.平面構造をみてもらうためにドローンを持参していたが,あいにくの休風のため使えなかった.
このあたりで河口からちょうど10キロ上流になる.
手取川沿いの国道を上流へ移動し,不老橋の駐車場に車をとめた.橋から手取渓谷を見下ろしながら河川の浸食作用について理解してもらう.
次におとずれたのは手取渓谷の綿が滝.パネルなどでのジオパークの解説がさらに充実していた.
急な階段をつたって手取川の河床におりる.
緑色の川水がきれいだった.
雪解け水のせいなのか綿が滝の水量はゆたかだった.
崖の崩落があったようで残念ながら川に近づくことはできなかった.
駐車場にとめた車にひきかえす.
手取川をさらに上流へと移動した.手取川ダムがみえるところで車をとめる.学生にはダムよりも斜面の防護工事のほうが印象に残ったようだった.
手取湖がみえる駐車場に到着.ここでダムやこの人造湖について説明しておく.
ダムの水量はそれほど多くはなかった.古くからあるレストハウスは閉業したままだった.
道の駅瀬女でひとやすみ.
金曜日だというのに訪問者が多い.
金沢へひきかえす途中で道の駅しらやまに立ち寄った.ここで手取川の実際の水にふれてもらう.
このあたりに露出する地層もついでにみておいた.
赤穂谷層の緑色凝灰岩が河床に露出する.軽石を含む白色の凝灰岩だ.
はるらしいおだやかな天気だった.
断層と思える構造も河床でみつかる.
角間キャンパスに戻ったのは午後2時だった.
Camera: Pentax K-5, Pentax WG-1 GPS, Asus Zenfone Max Pro 2
Lens: SMC Pentax-DA 18-55mm f.3.5-5.6 ED-AL