大桑層化石採集会(その2):金沢市大桑町
2003年6月3日(火):金沢市大桑町の犀川河岸

 5月10日の化石採集会に参加できなかった2名の学生を連れて犀川の大桑層でかけた.今回もすばらしい好天に恵まれての採集会になった.


 犀川の流れは激しいながらも澄んでいる.

 一昨日の雨に洗われた露頭表面には生痕化石や貝化石がよく見えていた.

 化石採集会で参加者たちをいつも案内するあたりに到着すると,右手の露頭が大きく削り取られていた.大人数での採集会でもあったのか,それとも化石の乱掘なのかはわからない.

 大桑層についてや化石の採集方法などについて説明したあと,川沿いの露頭で化石の採集をさっそく始めてもらう.

 ハンマーでまず露頭を大きく砕き割り,その岩のかけらを手でさらに砕きながらていねいに化石を捜す.小さなホタテ貝の化石が見つかっていた.

 ふたりともそれぞれの興味にむかって露頭を叩き続ける.

 それにしてもよい天気だった.不思議な形に浸食された砂岩が澄んだ水の流れに浮かび上がっていた.

 採集を始めて2時間もするといくつもの化石が掘り上げられていた.

 露頭を引き上げて採集した化石を新聞紙にていねいに包み込んでおしまいにした.

  • Camera: Sony Handycam DCR-PC-120
  • Lens: Carl Zeiss Vario-Sonner 4.2-42mm f.1.8 T*