小松市北部地質案内巡検予備調査

2004年6月26日(土)


 6月30日に予定されている地質巡検案内の準備のため,陰地章仁と小松市北部へいい露頭を捜しにいった.加賀産業道路を東山付近で降りて車をぐるぐる走らせるがいい露頭はなかなか見つからない.ようやくのことでかつて冨井に連れていってもらった五国寺町の北日本テクノス入口の露頭をみつけることができた.


 ここには赤穂谷層の淡緑色凝灰岩が露出している.斑晶が大きいのが特徴的だ

 同じ露頭の右手のほうには流紋岩のように見えるところもある.

 さらに車を走らせて軽海あたりへ行くとはるか遠くに露頭が見えた.その方向へ車を向ける.中海中学校へ上っていく坂のすぐ下にその露頭はあった.

 近づいてみるとやはり赤穂谷層の緑色凝灰岩だった.露頭全面にわたって風化が著しい.

 南へ走って小松市廃棄物処理場へ上る坂道に入る.その道路脇にも露頭が続いていた.しかしこれも赤穂谷層だった.安山岩質の角礫凝灰岩が路沿いにずっと露出している.

 反転して北へ向かう.花坂町から北へのびる道路の右手に露頭があった.風化した外見は中新統のように見えたが叩いてみると更新統の辰口層だった.青灰色の軟弱な泥岩から構成されている.

 露頭全面にわたって風化が著しい.

 道をさらに北へ向かうと九谷焼窯元会館すぐそばに大きな露頭をみつけた.四年前に冨井が案内してくれたところだ.手前に中新統舘層の凝灰岩がある.

 細粒から中粒の凝灰岩がきれいに清掃する.コンボリューションが発達する層準も見うけられる.

 その上位となる奥の露頭には辰口層がきれいにみえていた.舘層直上に白色の泥岩がある.

 その上位には炭質物の密集層をはさんで中粒から粗粒の砂岩が位置している.ここで予備調査をおしまいにして研究室へ戻った.


  • Camera: Fuji BigJob DS-270HD
  • Lens: Super EBC Fujinon 6.2mm f.2.8