2006年度大桑層化石採集会:金沢市大桑

2006年6月17日(土)


 昨年度は参加者ゼロで中止になった化石採集会だったが,今年度は受講生以外が4名参加しての実施となった.午前9時半前に大桑簡易野球場の駐車場に集合.そのまま河原へ全員で移動する.河原へ降りる階段には化石破壊注意の看板が新たに立てられていた.


 現地で化石の採集法や大桑層について説明したあと,すぐに採集にとりかかってもらった.雨の予報にもかかわらずいい天気だった.植生もまだ少なく地層もほどよく濡れていて絶好のコンディションだ.

 犀川の水位も低い.対岸には甌穴や化石床がよく見える.釣り人たちの姿も多い.

 参加者たちは地層に張りつくように採集を続ける.

 掘り起こした大きな砂岩の塊から小さなホタテガイの化石が次々と現れる.

 1時間半ほどののちに,犀川の上流側へ移動した.ここには暖流系の貝化石を算出する犀川層が分布する.大桑層との不整合面も明瞭に見えていた.

 不整合面直上の大桑層の砂質泥岩には見事な基底礫が見つかる.一方,直下となる犀川層の凝灰質砂岩には,生痕化石の入った植物化石が散在する.

 参加者たちは大桑層下部となる泥質砂岩あたりで化石の採集を始めた.サメの歯化石が見つかるところだがそう滅多に見つかるものでもない.甌穴を掘り上げるほどに地層を叩いていたが見つからなかったようだ.正午ちょうどに学生たちを残して現地をあとにした.

 午後4時から別グループで河原のバーベキュー.大桑層下部の砂質泥岩上にコンロを据えた.

 そしてなぜか闇夜のバレーボール・・・・.

  • Camera: Pentax Optio S4
  • Lens: SMC Pentax Zoom 5.8-17.4mm f.2.6-4.8