金沢市大桑町の犀川中流:化石採集指導の下見

2006年7月25日(火)


 この木曜日の午後に犀生中学校のサマースクール(化石採集)指導が予定されている.しかし,例年にないほどに梅雨の雨が長かったため,早朝のうちに予定地となる大桑町の犀川中流へ下見に行った.簡易野球場の駐車場に車をとめる.ドアを開けただけで川の水音が聞こえてきた.河原へ降りる階段から見下ろす犀川の水位は普段よりもかなり高かった.2メートルほどの段差が水にすっかり呑まれている.水の勢いもいつになく激しい.


 河原に降りてみる.露頭に水は届いていない.雨と川の水とが泥汚れを洗い流したのだろう.真っ白い貝化石が河床一面に散らばっていた.

 やや下流となるホタテガイ化石がよく見つかる層準へ行ってみた.ここはほぼ水没していて化石層の一部がかろうじて見えるだけだった.

 対岸のポットホール群はすっかり水没している.

 河道からあふれ出した水がときおり河原を流れて下っていく.ここで靴を濡らした.

 「おんまかいがら橋」から見下ろす犀川の上流側と下流側.上流側河床の露頭はすっかり水没している.泡立つ水で犀川層と大桑層との不整合の位置がよくわかるだけだ.
 あと2日間で水位がこの半分にまで下がらなければ化石採集会は中止にせざるを得ないようだ.

  • Camera: Fuji FinePix F420
  • Lens: Fujinon Zoom Lens 5.6-16.8mm f.2.8-4.8