犀生中学校サマースクール化石発掘体験指導

2007年7月25日(水)金沢市大桑町


 朝から曇り空だったが天気は午前中いっぱいはもちそうだった.早朝のうちに現地を訪れてみたところ,おんまかいがら橋から見下ろす犀川の水位はこれまで見たこともないほどに低かった.10年前の主流路に水がまったく流れていない.


 下流側となる化石採集の予定地へ移動してみる.やはり水位は低い.昨年暮れあたりに崩落した河岸に白い化石床がよく見える.

 降り続いた雨のため採集地の地面はぬかるんでいたが化石採集作業には問題ない.ここまで見たところで研究室にいったん戻った.

 午前9時前に指導補助の学生たちと現地へ出直した.しばらく待ったところで犀生中学校1年生54名がバスで到着.学生どもどもの簡単な自己紹介のあと現地に移動して地層の時代や化石の採り方について簡単に説明し,それからすぐに採集にとりかかってもらった.生徒たちは上流側と下流側とに別れて発掘体験を開始する.

 下流側には4年の浅井と谷が発掘補助と安全管理に付いてくれる.

 一方の上流側にはたくさんの生徒たちがいた.思い思いの場所で化石を掘っている.

 上流側には4年の伊藤と大学院の橋本が付いている.まうしろから見ると生徒たちの並び方で地層の傾斜がほぼわかる.

 橋本が慣れないツルハシで地層を突き崩していた.しかし10分ほどで血豆を作って伊藤に交代.

 ふたたび下流側へ行ってみた.

 きれいな巻貝や大きなホタテガイの化石が見つかっていた.ホタテガイは大桑層に多産するヨコヤマホタテガイだろう.巻貝は・・・なんだろう?螺肋がよく発達している.

 化石がよくみつかる下流側へ生徒たちはだんだんと移動してきた.

 河床を掘りこんだあたりから大きな化石が次々と見つかっていた.大きな巻貝がずいぶん見つかったようだ.

 大きなホタテガイの化石とやはり大きな巻貝の化石がおしまいになってセットで見つかった.引率の先生のほうが熱くなって掘ってらしたようだ.

 午前11時すぎに発掘体験が終了.化石の取り扱いについて現地で説明し,生徒代表からのお礼の言葉を受け取って解散.研究室に戻った.

  • Camera: Pentax Optio WPi and Ricoh Caplio 500G
  • Lens: SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.2.6-4.8 and Ricoh Zoom Lens 5.8-17.4mm f.2.5-4.3