金沢市立伏見台小学校6年生地層観察/化石採集指導

2007年10月15日(月)金沢市大桑町


 陽がさしていながらも小雨の降る奇妙な天気だったため,化石採集の予定地を早朝のうちに訪れてみた.おんまかいがら橋から見下ろす上流側は,先月に比べたら水位はやや高かったがそれでも河床はほぼ露出していた.


 下流側の水位も低い.遠くに見える化石採集予定地あたりの植生も枯れ果てているようだ.これを確認したうえで研究室に戻ろうとしたとき,西の空にあざやかな虹がふいに出現した.

 午前10時に大学から大桑へ向かった.簡易野球場近くの運動場で伏見台小学校の生徒たち,引率の先生方や保護者のみなさんと合流する.6年生全員約90名ということだったが,先月260人の中学生を案内したばかりのせいか少人数に感じる.運動場で注意点などを話したあと化石採集のため河原へ全員で移動した.早朝とくらべて川の水位は上がっていたが化石の採集に支障ない程度だ.


 地層の上で化石の掘り方について簡単に説明し,さっそく化石の採集にとりかかってもらった.保護者のみなさんが生徒たちが川に落ちないよう見張りに立ってくれる.子どもたちは河原いっぱいに広がって化石を掘り始めた.

 足下の地面をさっそく掘り始める子がいる.貝化石が地層の中から姿を現す.

 手近な崖にとりついて掘り始める子たちもいる.みんな予想以上に一所懸命だ.

 砂岩の中から貝化石が次々に見つかっている.どうやって取り出したらいいのか,とあちこちから声がかかる.

 崖をずっと掘り続けていた子がきれいなホタテガイを見つけ出した.

 見事な合弁の二枚貝を見つけ出した子たちがいる.

 1時間の予定を30分も延長してようやく化石採集が終了した.ほとんどの生徒が化石を手にしたようだ.掘り出した化石を新聞紙に大事に包んで運動場へ引き返した.

 運動場でお弁当を食べる生徒たちと別れて大学へ戻った.

  • Camera: Fujitsu F703i and Pentax *ist DS2
  • Lens: ? and SMC Pentax-A Zoom 35-70mm f.4