2008年度大徳中学校秋の遠足:化石の採集と地層の観察

2008年9月25日(木):金沢市大桑町


 早朝からいまにも雨が降り出しそうなどんよりとした天気だった.野外での活動はできそうだったが,念のため午前6時すぎに大桑町の犀川を見に行った.幸いにも犀川の水位はおとといと同じくらいに低い.大学に戻って野外指導の準備を整える.


 午前8時すぎに大学を出発.途中でアルバイトの学生たちを車にのせて大桑町の簡易野球場の駐車場へ向かう.指導や案内の手順を決めたところで大徳中学校の1年生220名が到着した.この人数はさすがに多い・・・.駐車場での簡単な説明と注意のあと,半分のグループを連れて上流側へ移動した.残る半分はアーケジオの陰地君が下流側へ引率してくれる.上流側は地層の観察.下流側は化石の採集が今日の課題だ.

 上流側では地層の見どころ4つをまず紹介し,アルバイトの学生たちにそれぞれの地点にはりついてもらった.そして生徒たちには自由に観察してもらうことにした.もっとも上流側となる貝化石の産出地点にはたくさんの生徒たちが集まる.


 やや下流となる植物化石と石灰質ノジュールの地点にはちらほら.


 貝殻橋の直下付近の火山灰層の観察にもたくさんの生徒たちが集まっていた.サメの歯の化石がみつかるかも,という言葉が効いたのかもしれない.

 スケッチをとったり地層を思いっきり掘ってみたり,みんなそれぞれに楽しそうだ.ふらふらしている子がいないのには感心する.それに加えてみんなひとなつこくて礼儀正しい.

 約40分間の観察時間が終わり,生徒たちは学生たちに引率されて下流側の地点へ移動していく.


 貝殻橋で二手に分かれ,一方のグループは左岸の採集地へ.もう一方は右岸の採集地へ.

 入れかわって下流側から別のグループが上流側へやってきた.かなりの生徒が掘ったばかりの化石をビニール袋に入れてぶらさげている.前のグループと同じように地層の見どころを説明し,さっそくそれぞれに観察にとりかかってもらった.火山灰層地点はあいかわらずの人気だ.


 貝化石の観察地点にもたくさん集まってくる.大きな生痕化石をみつけて大喜びの子がいる.

 植物化石の場所はあいかわらずちらほらの人影.

 前半のグループには不人気だった不整合になぜかたくさんの生徒が集まっていた.

 不整合面にならんで地層のスケッチをとる.

 午前11時45分に観察終了.全員で駐車場へ引き返し,そこでちょっとばかりの補足説明とあいさつとで今日の実習が終わった.

今日の観察地点


  • Camera: Pentax Optio W30
  • Lense: SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.2.6-4.8