2008年10月2日(木):金沢市大桑町
朝から秋晴れのすばらしい天気だった.午後1時に研究室の4年生ふたりと大学を出発しすぐに現地へ到着.簡易野球場の駐車場でしばらく待っていると講座参加者のみなさんが乗ったバスが到着した.駐車場でまずあいさつと今日の予定の簡単な説明をする.そしてまず上流側の露頭へ全員を案内し,中新統犀川層が露出する最上流部から下流へ向かって,犀川層の貝化石,正断層,石灰質ノジュール,大桑層との不整合,大桑層下部の植物化石と堆積層,そして大桑層下部の凝灰岩と順番に説明し,その後の30分間は自由に観察してもらうことにした.最上流部には貝化石を掘る参加者の姿がある.
このあたりは石灰質ノジュールがよく観察されるところ.硬いノジュールを必死でたたき割る何人かの姿があった.
犀川の水位が低いおかげで不整合がよく観察される.基底礫岩もすっかり離水している.
午後2時半に下流側へ移動.貝殻橋から河床をみおろし,これまでの観察地をふりかえってもらう.すっかり離水した全面露頭が見事だ.不整合から凝灰岩までが一望できる.
ここで約1時間の化石採集.大きなホタテガイがいくつもみつかっていた.