2008年石川県教育センター「フォローアップ研修」

2008年10月7日(火):金沢市大桑町


 午後1時40分に大桑の簡易野球場の駐車場に到着.雨は降らないまでもどんよりと曇った天気だった.しかし,このやわらかい光は地層や化石の観察にはうってつけだ.待つほどのこともなく前半のグループ23名が到着.教育センターの松本さんからハンマーなどの道具が手渡され,かんたんな挨拶ののちにすぐに化石採集地へ移動した.そして化石を産出する大桑層についてや化石の採集方法について簡単に説明し,化石の採集にさっそくとりかかってもらった.


 珍しい暖流性の二枚貝がすぐに見つかる.理学部の実習でたまたまきていた神谷さんがその貝化石に名前をつけてくれる.


 参加者のみなさんはかなりの勢いでハンマーをふるっていた.破片ながらも大きなホタテガイの化石がみつかる.


 埋もれた状態の貝化石を発見.どんなものかはまだわからない.

 河原のあちこちで歓声があがる.時間がたつにつれてみなさん化石採集のこつをつかんできたようだ.

 大きな化石こそみつからなかったが小さくてきれいなホタテガイはいくつもみつかっていた.


 約1時間で実習が終了した.駐車場にひきかえして前半のグループをそこで見送り,後半のグループの到着を待った.午後4時近くになって後半のグループが駐車場に到着した.10月とあって日没が早いため化石採集地へ急いで案内する.

 地層や化石についての簡単な説明のあと,すぐに化石採集にとりかかってもらった.前半のグループが掘ったばかりだったため化石の発見は容易だ.


 前半のグループもじつに熱心だったが,後半のグループの勢いはそれ以上だった.全員がハンマーで地層を叩くため,足元に地響きのような震動が伝わってくる.

 思い思いの場所で化石を掘りつづける.


 終了時間間際になって大きなホタテガイがみつかった.

 手順どおりに表面の砂をとりのぞいて化石の大きさをまず確認し,それから化石の周囲から下へ掘り進む.


 時間ぎりぎりになってようやく掘り上げられたホタテガイ.その直下にもいくつかの小さな化石がみつかった.


 午後5時に実習終了.駐車場へ引き返す.

  • Camera: Pentax Optio W30
  • Lense: SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.2.6-4.8