南砺市市民講座「とやま自然の探訪」大桑層の貝化石

2011年10月15日(土):金沢市大桑町


 朝から小雨が降り続いていた.午前中いっぱい雨との天気予報.化石採集に案内する現場のようすが気になったので午前7時に立ち寄ってみた.


 雨は降り続いていたが犀川の水位はかなり低い.河床の凝灰岩層まですっかり離水していた.天気の回復を願ってとりあえず研究室へ向かった.

 午前10時前に大桑簡易野球場の駐車場で講座参加者のみなさんと合流した.小雨がまだ降り続いていたが,駐車場で大桑層について手短に説明したあと河原の露頭へ移動した.ぬれた露頭はとてもすべりやすい.足下にはくれぐれも注意していただく.

 水位は朝とかわらず低い.採集地へ行く途中の河岸が崩壊寸前になっていた.

 ぬれた露頭のうえをそろそろと川岸まで移動する.

 河岸の露頭でいったん集まっていただき,そこで化石の採集方法について具体的に説明する.その後,それぞれに化石の採集作業にとりかかっていただいた.

 歩きにくくはあるが雨で洗われた露頭の状況はとてもいい.貝化石も白くみやすくなっているし,生痕化石は浮き上がっていた.

 みなさんとても熱心だ.

 白い貝化石がつぎつぎと掘りあげられていた.

 合弁の化石がおもいのほかたくさんみつかっていた.

 ふと対岸をみると,そこに停めてある車からふしぎな煙が立ち上がっていた.事件かとも思ったが,どうやら誰かが不法にものを燃やしているようだ.

 正午すぎに化石採集の作業終了.参加者のみなさんとともに現場をあとにする.

 上流へ移動したあと,そこで昼食をいただき,それから研究室へ戻った.

今日の化石採集地(Microsoft Virtual Earthより)


  • Camera: Pentax Optio WPi and Nokia E72
  • Lens: SMC Pentax Zoom 6.3-18.9mm f.2.6-4.8