日本列島の誕生
(2002年度前期開講:レポート課題)


 

問 題(図は省略):今から約2000万年ほど前の日本列島は,ユーラシア大陸東縁の一部であった.しかし,その後の日本海の拡大形成によって大陸から切り離されて現在の位置に至ったとされる.したがって,大西洋をはさむ両大陸の海岸線がきわめてよく一致するように,日本列島の海岸線も現在のユーラシア大陸東岸のある部分と一致することになる.そこで,本ページの日本列島を切り取って,ユーラシア大陸の海岸線とうまく一致するように左側ページの貼り付けてかつての日本列島の位置を復元し,そう復元した根拠を左側ページ裏面に記述せよ.レポート提出にあたっては左側ページのみを切り取って提出すること.なお,以下の点に留意すること.

  1. 結果が識別しやすいように本ページの日本列島に色鉛筆でまず着色すること.色はなんでもかまわない.
  2. 四国と西南日本,東北日本と北海道西部はいずれも切り離してはならない.九州は切り離してもかまわないが,西南日本から離して置いてはならない(北九州と山口とが接していること).淡路島と佐渡島は無視してかまわない.また,左側ページのサハリンも無視してかまわない.
  3. 本ページの日本列島の図中で,破線で描かれたものは代表的な構造線(地層などの大きな境界:大断層)を示す.したがって,これらの線で日本列島を切断してもかまわない.
  4. 本ページ中の日本海の中に点線で描かれたものは,日本海の拡大過程で日本海の中に取り残されたと考えられる大陸の一部である.したがって,これらは復元作業過程では大陸の一部として扱う(切り取ってどこかの隙間にはめ込むことができる.
  5. 大陸と大陸とを接合させるには,厳密には両大陸の陸棚の縁をもって作業を行う必要がある.しかし,本レポートの図には現在の海岸線のみを示しているため,接合にあたって多少の隙間ができてもかまわない.
  6. 大陸の一部であったころの日本列島の正確な位置についてはまだ確証が得られていない.したがって参考書類はなるべく見ないようにすること.プレート・テクトニクスの枠組みの中での独創的な考えを歓迎する.

〆切:平成14年5月23日の講義開始前