英国諸島の地史
(2004年度前期開講:レポート課題)

レポート課題(その1:5月6日)

 化石とは『地質時代の生命の記録の総称。生物の遺骸あるいはその一部(体化石)、および足あと、這いあと、巣穴、糞などの生活の痕跡(生痕化石)を指す。一般に硬い部分が残り、石化することが多いが、石化していなくても化石と呼ぶ。(以上,広辞苑より)』と定義される.恐竜の骨やゾウの歯,あるいは貝殻などのように生物の硬い部分が地層中に閉じこめられ石化したものを一般に「化石」と呼ぶことが多いが,この定義のように生物の生活の痕跡「生痕化石」もまた立派な化石である.

 では,諸君の身近にあって将来「生痕化石」として残る可能性が高いと考えられるもの(以下,「生活痕」とよぶ)を3つ以上探し出し,それらの生活痕を見つけた場所,それらのスケッチ(または写真)およびそれらを残した生物の名称,それらがなぜ生痕化石として残る可能性が高いと考えられるか,をそれぞれについてのべよ.なお,本レポートの作成にあたっては一般の化石や生痕化石が残される条件について文献や参考書などを用いて十分に調べること.また,本レポート執筆にあたっては,下記の諸条件に留意すること.

1.レポートの提出にあたっては必ず表紙をつけること.生痕化石として残る可能性が高いものスケッチ(または写真)および諸記載事項は別用紙に1枚ずつ記入し,表紙とはステープラーなどで留めて提出すること.

2.スケッチ以外には,鉛筆など簡単に消せる筆記用具は用いない.必ずボールペンなどの筆記用具を使用すること.ワープロは使ってかまわない.

3.スケッチのかわりに写真を貼付してもかまわない.その場合は鮮明な写真であること.スケッチにはその生活痕の大きさを必ず記入する(写真の場合には定規など大きさのわかるものを入れる)こと.

4.生活痕名あるいはそれを残した生物の名称はおおまかなものでかまわない.属・種などは不要である.

6.場所名は具体的に書くこと(例:金沢大学総合教育棟2階ロビーの入り口から3本目の柱の南側面,など).

7.一般書籍,図鑑などを参考にした場合には,それらの著者名,発行年,書籍の表題,出版社名,参考にした頁番号をレポート末に明記すること(例:金沢太郎,2004,角間キャンパス生痕化石図鑑.金沢大学出版会,p.247-304).インターネットを参照したときには,そのページアドレスとアクセス日を明記すること.

8.上記の諸条件を満たしていないレポートは受理しない.

提 出:平成16年5月26日の講義開始前