海の地質学
(2005年度前期レポート課題)

課題レポート(その1)

 海面の高さ(海水準)は地球の歴史をとおして絶え間なく変化してきた.たとえば約2万年前の最終氷期最盛期の海水準は現在よりも100m以上も低かったと推定されている.また現在では,人間活動にともなう地球の温暖化により両極の氷河が融解し,それにともなっての海面の上昇が懸念されてもいる.それでは世界中の人間がいっせいに海に入ったとしたら,海面はどのくらい上昇するだろうか? レポート執筆にあたっての注意事項に留意のうえ海面が上昇する量(高さ)を求めよ.

  1. 世界の人口,海洋の総面積,海洋の平均水深,人間の体積など,海面上昇量算出にあたって必要な数値は各自で調べること.また,それぞれの出典,その出版年およびデータの調査年をそれぞれ明記すること(例:○×辞典××〜××頁,1994年出版,○○出版社,1987年度調査資料).
  2. 世界にはさまざまな人種が存在し,平均的な個体の大きさ等は人種ごとに異なる.また,幼児から成体まで同じ人種であっても年齢によってその体積は異なる.これらをどう平均化したか,あるいはこれらをどう考慮したか,などの根拠も明示すること.
  3. 全員が肩まで海に入るものとする(頭までは入らない).
  4. 求める値はm(メートル)単位で有効数字1桁で示すこと.
  5. 閉鎖性の高い海域(日本海や地中海など)は汎世界的海面変動に対して敏感には反応しない.しかし,計算の煩雑さをさけるためこれらの海域も他海域と同様の反応を示すものとする.
  6. 海水準の上下に関連して海水面の面積も変化する.しかし,計算の煩雑さをさけるため海面が上下した場合の海面の面積は現海水面面積から変化しないものとする.
  7. レポートには必ず表紙を付け表紙と本文とはステープラーなどで留めて提出すること.また,鉛筆など簡単に消せる筆記用具は用いない.必ずボールペンや万年筆などの筆記用具を使用するかワードプロセッサで印字すること.
  8. 上記の諸条件を満たしていないレポートは受理しない.

提出:平成17年6月9日(木)の講義前