海 の 地 質 学 (Introducing Marine Geology)

平成12年度前期ガイダンス資料

開 講:火曜日1時限

D10講義室(定員150名)


講 義 の 目 的

 ここ20年ほどのあいだに,海洋地質学はめざましい発展をとげた.その成果は地球上の大陸や海洋がどうして現在のような姿となったか,またそれらがどのように進化してきたのかという,地球史を論じる上での基本的な問題の解明に大きく貢献した.このような海洋地質学の発展は,深海で発生するさまざまな自然現象を実際に見たり,深海の試料を実際に手にすることができるようになったためであり,この事実は自然科学を学ぶためには観察がいかに重要かを語りかけている.そこで,現在の海底で発生するさまざまな自然現象について,また海底堆積物の研究からどのようなことがわかるのかについて実例をあげながら述べ,それらに基づき現在の海洋環境の成立について論じる.


講 義 計 画

 

4月18日:@ガイダンス ※履修届受付
  25日:A海はなぜ深い?(海洋の起源と形態)
5月2日:B海底が生まれる(大陸移動説と海洋底拡大説)
  9日:C海底が消滅する(プレート・テクトニクスの概要)
  16日:D海と陸との接点1(海洋縁辺域の意味と起源)
  23日:E海と陸との接点2(海洋縁辺域での堆積作用)
  30日:F海底を調べる(海洋地質調査法)
6月6日:G堆積物はどこからくるのか(海底堆積物の起源と組成)
  13日:H波浪・潮流・海流(海の中の流れ)
  20日:I大陸棚とは?(浅海における堆積作用)
  27日:J深海底で何が起こっているか(深海における堆積作用)
7月4日:K海水面も変化する(海水準変動と海洋環境)
  11日:L海底から過去を知る(古環境解析法1)
  18日:期末定期試験

 


参 考 書

 

工学部土木建設工学科 塚脇真二