日本列島の誕生 (Geological Evolution of the Japanese Islands)

平成12年度後期講義ガイダンス資料

開講:火曜日1時限

D10講義室(定員154名)


講 義 の 目 的

 われわれが住む日本列島は,現在の地球上でもっとも地学現象の活発な地域のひとつである.また,数億年以上にわたって引き起こされたさまざまな地学現象の蓄積の結果として,現在の日本列島の姿がある.活動的な日本列島の現在の姿を理解し,その成立にいたるまでの歴史を学ぶことは,国土の防災や環境保全へ向けての基礎知識となるのみならず,自然の営みを知り,地球全体を理解する鍵となりうるものであろう.そこで,本講義では日本列島が現在の姿となるまでの地学的な歴史を述べながら,その過程でどのような地学現象が発生し,それらが日本列島の形成にどのように寄与したかを論じる.

 


講 義 計 画(予定)

 

10月3日:@ガイダンス
  10日:A地学基礎用語の解説(地層の形成,地質時代,化石,岩石の種類と断層・褶曲)
  17日:Bプレ−ト・テクトニクス(1:プレ−トとは?)
  24日:Cプレ−ト・テクトニクス(2:プレ−トの運動機構)
  31日:Dプレ−ト・テクトニクス(3:プレ−ト境界過程)
11月7日:E南海トラフで何が起こっているか?
  14日:F四万十帯の謎を解く,日本列島の土台
  21日:国外出張のため休講
  28日:国外出張のため休講
12月5日:国外出張のため休講
  12日:海洋調査のため休講
  19日:海洋調査のため休講
1月16日:G奇妙な岩石からアジアへ,日本海の形成と列島の成立
  23日:H日本海拡大後の日本列島
  30日:期末定期試験

 


参 考 図 書

 

工学部土木建設工学科 塚脇真二