平成１６年度後期開講：資料

開講：月曜日５時限Ｄ10講義室（定員154名）

講 義 の 目 的

　非常に活発な人間活動は，結果として，局地的環境の破壊に止まらず，地球規模で環境を大きく変えるに至り，いわゆる地球環境問題を惹き起こしている．この緊急事態における人類共通の重要課題として地球環境問題を科学することへの入門編として本講義を開講する． 本学大学院自然科学研究科の博士課程後期には，地球環境科学専攻がある．この専攻には、（1）地球環境の現状を科学的に評価し，環境動態を明らかにする「環境動態講座」，（2）人に優しい地球環境を創生する科学技術を推進する「環境創成講座」，そして（3）エネルギー問題を環境の視点から研究する「エコエネルギー講座」の３講座がある．そこで，本講義は，地球環境科学専攻の教官により，最新の研究成果を交えながら，地球環境の諸問題について，できるだけ分かり易く，基本的な事柄・現象を説明し，科学的視点から眺めた考え方を披露し，また問題提起をする．

講 義 計 画（予定）

• 第１回　１０月　４日（月）科目ガイダンス　 （加藤：環境動態）
• 第２回　１０月１８日（月）化学物質と健康　 （早川：環境動態）
• 第３回　１０月２５日（月）地盤環境と災害 ?土壌汚染・地すべり・沈下とその対策?　 （高原：環境計画）
• 第４回　１１月　８日（月）環境と地震防災　 （宮島：環境計画）
• 第５回　１１月１５日（月）地球環境問題と環境保全技術の開発　 （石田：環境創成）
• 第６回　１１月２２日（月）湖の底に環境変動を探る-アンコール文明成立の背景-　（塚脇；環境動態）
• 第７回　１１月２９日（月）歴史に見るエネルギー利用と環境１　（森：物質科学専攻）
• 第８回　１２月　６日（月）歴史に見るエネルギー利用と環境２　（森：物質科学専攻）
• 第９回　１２月１３日（月）遺伝子・タンパク質の新しい機能発見　（荻野：物質科学専攻）
• 第１０回 １２月２０日（月）廃棄物の資源化と環境　 （関：環境計画）
• 第１１回 １２月２７日（月）エアロゾルと大気環境　 （畑；環境計画）
• 第１２回 １月１７日（月）宇宙より遠い足の下 ?地球内部物質科学　（森下：自然計測）
• 第１３回 １月２４日（月）環境変遷と生物進化 　（神谷：環境動態）
• 第１４回 １月３１日（月）環境変動と氷河変動　 （青木：環境動態）
• 第１５回 ２月　７日（月）深海掘削計画と日本海　（加藤：環境動態）

そ　の　他

• 【教科書や参考書】　講義時間に各教官が適宜指示、あるいは資料を配布する．
• 【成績評価の方法】 ＊ 出席を重視し，「出席１回に付き４点」とする．なおレポ−ト提出の有無に関わらず ５回以上欠席した学生はＤ（不可）とする．毎回必ずコメント(感想)を出してもらうなどにより，出席を確認する． ＊ 担当者毎に、課題を与えレポート提出を求める． Ａ4レポート用紙を使用、「学年」、「所属」、「学籍番号」、「氏名」、「科目名」、「担当教官名」を明記し、「学務係」へ提出する． 提出レポートを「１０点満点」で評価し、全担当者の合計で総合得点を求める． 「レポート成績の総合点」と「出席点の総合点」の合計点の，９０％以上の得点者をＳ，８０％以上をＡ，７０％以上をＢ，５０％以上をＣ，５０％に満たないものは，Ｄ（不可）とする．
• 【受講者調整方法】 　受講希望者多数の場合（適正人数１５０人を大幅に超えた場合）、初回の科目ガイダンス時に受講者数の調整を抽選により行う．（１年生を優先する）