地 質 学 概 論 (Introducing Geology)

 



講義の目標

現在の地球にはさまざまな自然環境が存在し,そこではさまざまな地学現象か発生している。しかし,過去数億年以上にわたって発生した地学現象の蓄積の結果として現在の地球環境が存在するともいえる。活動的な地球の姿を理解し,現在にいたるまでの歴史を学ぷことは,自然の営みを知り地球全体を理解する鍵となるのみならず,国上の防災や環境保全へむけての墓礎知識となるものといえる。そこで本講義ては,地質学をとおして学ぷことで開発対象としての地球の総合的理解を日的とする。


学生の学習目標

  1. 現在の地球表層が成立するに至る過程を理解する.
  2. 地球史上で認識される環境変動の発生機構を理解する.
  3. 地球を構成する物質やその変化について理解する.

講義の内容

  1. 地球の内部構造(1回)・・・地球の内部構造や構成物などについて説明する.
  2. プレート・テクトニクス(3回)・・・現在地球科学の基本となるプレ−ト・テクトニクスについて示し,さまざまな地学現象の発生機構について理解をもとめる.
  3. 地質年代(2回)・・・地球史を理解するうえでの基準となる地質年代区分ならびにその区分方法について示す.
  4. 岩石と鉱物(1回)・・・地球を構成する岩石ならびに鉱物の種類や成因,特性などについて示す.
  5. 堆積物と続成作用(2回)・・・堆積物の生成過程やその移動,そして堆積とその後の続成作用について示す.
  6. 地質構造(1回)・・・断層や褶曲などの地質構造の成因について示すととものそれらの地質学的な意味づけを行う.
  7. 地球環境変動(3回)・・・大陸の隆起や沈降にともなう地殻変動や氾世界的な海水準変動,地球外からの飛来物による変動など,地球史でこれまでに認識された大きな環境変動について示す.