金沢市北部巡検(担当:樽見哲史)
2000年7月1日(土)

 卒業論文研究の4年生の調査予定フィ−ルドへ下見にでかけた.金沢市北部の不動寺から堀切,竹又,松根にかけての地域だ.地形に高低差は少ないが谷は意外と深い.田畑の縁に露頭がありそうだ.たくさんのため池がある.


 やや車を進めたら最初の露頭が見つかった.細〜中粒砂岩か?そのやや先には粗粒凝灰岩の厚層があった.この露頭には正断層らしいものが多数見つかる.

 西へと向かったところで国道359号を見下ろす峠に出た.谷は長くて深い.露頭状況はよさそうだ.

 道路に沿っていくつもの露頭がある.まず灰白色泥岩〜砂質泥岩の露頭を発見.高窪層か大桑層下部だろう.

 しかし,そのすぐ先には大桑層上部らしい弱固結の細粒砂岩があった.もしかしたら卯辰山層かもしれない.いずれにせよ泥質岩露頭のすぐ近くにこの岩相があるとは不思議だ.

 フィ−ルドをおおまかに走り回って大学に戻る.地形に起伏が少ないわりに谷は長くて深い.道路際の露頭も豊富.断層群の発達や岩相変化には悩まされるだろうが,卒業研究にはとてもいいフィ−ルドと見た.

  • Camera: Konica 現場監督WB
  • Lens: Konica Lens 35mm f.3.5
  • Film: Fujicolour Super 400
  • Scanner: Epson FS-1200WINS