金沢市南部下荒屋地域(担当:陰地章仁)
2001年4月28日(土)

 M2の陰地のフィ−ルド金沢市南部の下荒屋地域に指導に行った.道ばたに車をとめて沢に入る.沢の入り口付近には均質な青灰色泥岩がずっと露出している.朝ケ屋層らしい.


 沢に沿ってしばらく歩くと青灰色泥岩が粗粒凝灰岩にかわった.両者の直接の関係は不明だが,どうやら凝灰岩が上位にあるらしい.

 左右の崖にも同じような凝灰岩が露出している.下荒屋層だろうか.

 新人たちもだいぶ慣れてきたようだ.ノートをとったり滝をつめたりといい動きをしている.

 凝灰岩の上位にはふたたび青灰色の泥岩があった.陰地は高窪層だという.

 この泥岩中には石灰質ノジュールが散在している.

 沢と平行にはしる山道に沿ってこの泥岩が露出している.そのうちに円礫が混じり始めた.

 岩相が青灰色の細粒砂岩にかわり二枚貝を主体とする貝化石層が挟在するようになってきた.ここは大桑層中部に間違いない.

 大桑層中部は沢に沿ってずっと露出している.

 大桑層中部ながらも巨礫を含む円礫層が挟在する.西下のフィ−ルドだった俵地区と同じような岩相だ.

 沢の最後には大桑層上部と思える黄褐色で塊状の細粒砂岩が露出していた.

 ここで本日のフィ−ルドはおしまいとし,歩いたばかりの沢を見下ろしながら細い山道を車へと引き返す.

 沢からでたところの水田はちょうど田植えが終わったばかりのようだった.

フィルムの最後の一枚.

  • Camera: Konica 現場監督WB25
  • Lens: Konica 28mm f.4
  • Film: Fujifilm Super 400
  • Scanner: Epson FS-1200WINS