九十九湾の海底堆積物染色・脱色処理
2003年7月30日(水)

 能登半島九十九湾で採集してきた海底堆積物の表層部は,含まれる生物群集を生体と遺骸とに区分するためにローズベンガル染色処理をほどこしてあった.乾ききった試料を乾燥機から取り出すと堆積物全体がピンクに染まっていた.これから不要な染色剤をとりのぞく作業に入る.


 それぞれの試料が入ったビーカーに摂氏70度ほどのお湯を注ぐ.サンドバスは十分にあたためておく.

 お湯を注いだビーカーをサンドバスの上に並べる.

 そのまま30分も加熱し続けると,余分なローズベンガル染色剤がお湯に溶け出してくる.

 染色剤が十分に溶け出したところで試料を250番メッシュ上で洗浄する.

 洗い終えた試料は同じビーカーに戻しお湯を加えてふたたびサンドバスの上へ.これを3度繰り返すと染色剤はほぼ取り除くことができた.ビーカーに入った試料を乾燥機の中に戻して乾燥させる.

  • Camera: Casio G.Bros GV-10
  • Lens: Casio Lens 4.6mm f.2.8