津幡町南部地域(4年生卒業論文フィ−ルド下見)

2004年6月17日(木)

 


 4年生の卒業論文フィ−ルドの下見にでかけた.国道159号線を北上し8号線に入る.2001年度卒業生の藤田のフィ−ルドをすぎたところで材木川沿いに右折して川沿いに車を走らせ,材木まで行ってから同じ道を引き返し下藤又で右折した.ここからが飯村のフィ−ルドになる.材木川の一支流の左岸には深い沢がいくつも刻まれている.2002年度の星野のフィ−ルドと似た感じがする.いい雰囲気だ.(地図の1)


 北横根まで行ってから道路を引き返した.途中の下中あたりで道路工事にともなう新露頭を見下ろせた.(地図の2)

 道路が下中から上藤又へと抜ける道路に近づいたところで大きな露頭に出くわした.土採り場のようだ.さっそく全員で足を踏み入れる.いくつかの断層の存在が遠目にもよく観察される.(地図の3)

 露頭の中ほどには見事な斜交層理が観察された.波高2メートルはあるだろう.

 細粒砂から中粒砂で構成されるこの層準には泥で充填された生痕が散在する.

 いつのまにやら三宅が露頭の上に登っていた.他の3人は反対側を見にいっている.露頭をざっと見終えたところで次へ向かった.

 十字路を右折して上藤又方面へ向かった.道路沿いに見事な断層の入った露頭があった.人家の裏だったために遠くから見るだけにとどめたが,さっきの大露頭といい,この地域での断層の発達を予測させるものだ.(地図の4)

 道路を引き返してさきほどの十字路を北へ曲がる.ここからが三宅の担当フィ−ルドになる.地形がやけになだらかになってくる.原の集落をすぎたあたりから水田が広がるようになる.その途中に小さな露頭があった.(地図の5)

 比較的緻密な泥質砂岩だった.これがどの層になるのかわからない.高窪層だろうか.

 刈安で国道8号線に戻った.そこから金沢方面へ向かい,竹橋で下中方向へ道路を左折した.源氏と平氏で有名な倶利伽藍峠が近いとあって,あちこちに「歴史街道」の看板がかかっている.竹橋からしばらく走った道路の右手に小さな露頭があった.(地図の6)


 青黒色の細粒砂岩だった.小さな石灰質ノジュールが散在している.砂粒子の淘汰がいい.合弁の二枚貝化石が見つかった.

 竹橋から下中へ抜けようとしたが,途中にあるトンネルの先が工事中で不通になっていた.そこで道路を国道8号線へ引き返し,刈安あたりで左折して北へ向かう道路に入った.ここから下本のフィ−ルドになる.地形はきわめて平坦だ.沢の発達は不良だし露頭らしきものはどこにもみあたらない.七黒でさらに左折し笠乃谷トンネルを抜けたところでひとつの露頭がようやく見つかった.(地図の7)

 不明瞭な層理面がみえる砂質泥岩だった.ノジュールらしいものがときおり見つかる.

 その露頭の近くにはわりと大きなため池があった.ここから倉見にかけて走ってみたが露頭はどこにもみあたらない.

 ここからしばらく走ってみたら巨大な運動公園に行き着いた.きれいに整地された講演に露頭らしいものはどこにもみあたらない.ここで一休みして研究室に戻った.

  • Camera: Fuji BigJob DS-270HD
  • Lens: Super EBC Fujinon 6.2mm f.2.8