津幡町南部南横根〜倶利伽藍地域(卒業論文フィ−ルド下見)

2005年6月28日(火) 担当:長屋圭尚


 長屋圭尚の卒業論文研究フィ−ルドになる津幡町南部を見にいった.朝からあいにくの雨模様だった.常徳あたりで車をいったん停めて周囲の地形を眺める(684).沢はほどよく入っているようだ.


 その近くの露頭に立ち寄った(685).露頭一面が激しく風化している.

 新鮮な青灰色の泥質岩をわずかに見ることができた.高窪層だろうか?

 露頭には節理らしいものも見うけられた.

 車をやや走らせたところ(686)の路面に露出する中粒の凝灰岩.風化で茶褐色となっている.層準はまったくわからない.


 富山県との県境になる尾根に沿って倶利伽藍まで車を走らせる.道路沿いに露頭はまったくみあたらない(687).

 倶利伽藍で西へ向かい山森の集落へ入ったところで大きな露頭にぶつかった(688).生痕が発達する砂質泥岩だった.やはり高窪層だろうか?

 露頭のずっと上には小さな祠が見える.学生たちが階段を駆け上っていく.「法面崩壊注意」の看板が目にとまる.

 「歴史国道」や「クマ出没注意」などいろんな看板がある.

 すぐ近くのいい露頭には「速度落とせ」の看板も.

 いったん国道まで出てから東へ向かい,九折橋あたりでふたたび倶利伽藍へ向かう道路に入った.その途中に「棚田ビュースポット」の看板(689).ビュースポットにしてはかなり寂しい棚田だ.

 そこから道路をやや走ったところに露頭が見つかった(690).学生たちがよじ登っていく.

 ここに露出していたのは細粒の凝灰質砂岩だった.生痕化石らしきものが目にとまる.

 振り返ると緑につつまれた山林が目に入る.

 倶利伽藍,そして山森をふたたびとおって国道へ降りる.そして竹橋から南へ向かい下中のトンネルを抜けたところにある露頭へ立ち寄った(691).露頭は緑に包みこまれていた.

 セメント壁の右側に地層が露出していた.細〜中粒の凝灰質砂岩だ.

 巣穴状の生痕化石の発達が著しい.

 ここで今日のフィ−ルドをおしまいにして研究室へ戻った.雨が降ったりやんだりの半日だった.


  • Camera: Fuji BigJob DS270HD
  • Lens: Super EBC Fujinon 6.2mm f.2.8