金沢市下涌波地域(野外調査実習,その6&古内研合同ゼミ)

2007年6月12日(火) 担当:塚脇真二


 古内研究室との合同ゼミ.4年生の調査実習も兼ねて,先週の金曜日に時間切れのため中途で断念した下涌波のルートに入ることにした.総合教育棟を午後1時に公用車で出発.自然研で古内研究室一同と落ち合い車3台に分乗して午後1時半に下涌波に到着.さっそく予定の沢に入った.先週と比べて植生に大きな変化はない.


 最初の難関は泥岩でできたこの常滑の沢.研究室の連中がまず登ってくる.それに続いて古内さん.

 さらに続いて古内研の学生たち.みんな器用に登ってくるが,足をすべらせてわけのわからない状態にもなってるのもいる.

 続いて前回断念した下涌波凝灰岩の崖をクリア.振り返ると古内さんを先頭にする一団が別ルートで崖を登っていくところだった.重量感にあふれる登りはまさにヒグマのようだ.20年前に秋田の五城目で出会ったツキノワグマをつい思い出す.

 凝灰岩の崖の上には泥岩でできた急斜面がある.かなり滑る.そこを全員がなんとかクリア.振り返った神納の顔がなぜかニホンカモシカに見える.


 橋本が滑り落ちそうになりながらも最後に登ってきた.いい見晴らしだ.はるか遠くの農道にはとぼとぼ歩く谷の姿があった.

 杉林の中をさらに登る.ふかふかの杉の枯れ葉が足にからみつく.

 尾根をめざしてさらに登る.ようやくのことで全員が到着.

 ここで古内研究室の記念写真.

 ここから尾根づたいに南東へ歩き,すぐとなりの沢を下ることにした.


 腰までくらいある笹やぶの斜面を沢へ下りる.すぐあとから伊藤と浅井がついてくる.

 ぎりぎりまでこの沢を下りてみたが,沢の末端は高さ4mほどの急崖の連続だった.しかたなく尾根へとひきかえす.

 尾根伝いにさらに南東へ歩き,その途中から反対側の沢へ下ってみた.しかしこの沢も泥岩が露出する常滑になっていた.下流へ行けば急崖がいくつかありそうだ.またあきらめて尾根へ引き返す.

 尾根を逆に北方向へ歩いてみたら下へ行けそうな沢が見つかった.つづら折りの妙な沢だ.地面には泥岩が露出している.かつて人工的に作られたもののようだ.風化の進んだOL2a凝灰岩が見つかった.


 この小径をひたすら歩いたところでようやく水田が見えてきた.そして,水田横の農道にソフトランディング.

 なぜか神妙な顔で正井が歩き過ぎる.道路に止めた車へ引き返して角間キャンパスへ.先頭を歩く古内さんの足取りが重たげだ.

 午後4時ちょうどに角間キャンパスに到着.

角間キャンパスルート


  • Camera: Ricoh Caplio 500G wide
  • Lens: Ricoh Zoom Lens 5.8-17.4mm f.2.5-4.3
  • GPS: Sony GPS-CS1K