金沢市湯涌〜津幡町吉倉(卒論フィ−ルドの下見)

2008年7月2日(水) 担当:塚脇真二


 今年度の卒業論文研究の予定フィ−ルドを下見に行った.候補地は南の湯涌から医王山にかけて,あるいは北の津幡町.午前8時半に研究室に集合し,簡単な打合せのあとさっそく南の候補地へ出かけた.角間キャンパスから公用車で山側環状道路に入り,そこから浅野川沿いの道路を一路湯涌温泉をめざして南東へ進む.温泉街をさらに南東へ抜けてその奥にある玉泉湖で車をとめた. 


 なんとなくテレビの事件ドラマにでも出てきそうな湖だ.7月とあって緑が濃い.沢の中は植生で埋もれているようだ.

 温泉街をふたたび抜けて北へ向かう.氷室の前で昨日が氷室の日だったことを思い出す.


 しばらく南砺市方向へ走って沢や山の状況をみる.それから引き返して北の医王山方向へのびる道路へ入る.その途中の湯涌温泉が見下ろせる道路際に車をとめた.眼下に水田が広がる.向かいの山のかなりの部分は植林されているようだ.露頭が期待できそうな沢はあまりみあたらない.

 北へさらに移動し道路際に地層が露出していそうなところで車をとめた.


 つたの絡まる崖を掘ってみたら黄白色の軽石凝灰岩が現れた.級化構造がはっきりとみえる.砂子坂層だろうか.

 道路沿いをしばらく歩いてみたが地層の露出はあまり確認できない.吹き付けたセメントと針金のメッシュに支えられた人工植生とが崖を覆いつくしている.


 道路から見下ろす沢はとても深い・・・・.簡単に行ける高さではなかったためこの日は沢での露頭確認はあきらめる.

 4年生たちに典型的な医王山層をみせるために狭い林道に入ってみた.車一台がようやくとおるほどの広さしかない.対向車がきたらお手上げになる.

 この林道をしばらく上ってみたが露頭はまったくなし.広めの路肩で車を反転させ引き返す.


 そして医王山スポーツセンターからスキー場,角間キャンパスをとおってふたたび山側環状道路へ.そこから津幡町をめざして北へ走った.森本ICを抜けた次のICで国道8号線に入り,さらに北,そして東へ走って午前11時に昨年度の浅井のフィ−ルドの入り口に到着した.「ヘンゼルとグレーテル」がなんとなくなつかしい.浅井チックに平坦な地形もなつかしい.

 浅井の卒論での残された課題となっていた吉倉層を見に行ってみた.「吉倉」の案内がすぐに見つかる.しかし,この平坦な地形では吉倉層の露頭は簡単には見つかりそうにない.


 北へさらに車を走らせて大熊へ到着した.「大熊」と書いて「おんま」と読むのがおもしろい.しかし,ここにも露頭の存在は期待できそうになかった.

 吉倉層の概査をあきらめ新しくできた国道8号線をとおって金沢へ引き返した.午前11時50分に角間キャンパスに到着.ミーティングののちに解散.

今日のルート


  • Camera: Fuji BigJob DS-270HD
  • Lens: Super EBC Fujinon 6.2mm f.2.8
  • GPS: Sony GPS CS-1K